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防人の詩』(さきもりのうた)は、シンガーソングライターさだまさし1980年7月10日に発表したシングル曲で、映画二百三高地』の主題歌である。

解説


『防人の詩』は、さだと縁のあった山本直純が音楽監督を務めた映画『二百三高地』の主題歌であり、さだの代表作のひとつとされている。ただしシングル盤でヒットしたテイクは渡辺俊幸編曲によるもので、映画に使われた山本直純の編曲によるものとは異なる。本作は、映画の公開に先立って1979年のテレビ番組『さだまさし・ライブコンサート』(NHK)で披露され、シングル盤リリースの半年以上前から世に知られた作品ではあった。ただし、そのときの歌詩は3番までしかなかった。4番以降はその後加筆されたものであるさだはいかなる場合でもフル・コーラスを歌うことに固執している(グレープ時代『精霊流し』をテレビでワン・コーラスしか歌わせてもらえなかったことをいまだに悔やんでいる)。1979年の『第30回NHK紅白歌合戦』では『関白宣言』を歌ってほしいというNHK側の要求に、5分半ほどかかるフル・コーラスを歌わせることを条件に出した。NHKは出番の時間を5分と妥協案を出しさだはこれに応じた。そのためテンポをかなり上げ、1 - 2コーラス間の間奏はカットしエンディングの繰り返しも行われないという措置がとられた。紅白歌合戦で1人(組)の出番が5分という措置は極めて異例の長さであった(ただし『第31回NHK紅白歌合戦』では「防人の詩」を歌うも「前回はわがままを通したから」と、若干のカットを行っている。)。なおテレビ番組『さだまさし・ライブコンサート』で歌われた他の楽曲もすべてフル・コーラスで歌われた。こうした状況証拠から4番以降はその後加筆されたと断定することが出来る。。なお一時期、4番の歌詩の一部を変更して歌っていた。変更版「防人の詩」は『夢ライヴ』に収録されており、確認出来る。映画『二百三高地』は、日露戦争旅順攻囲戦における203高地の日露両軍の攻防戦を描いた、二部構成の大長編作品であった。大ヒットしたため、後にテレビドラマ化された。その主題歌『防人の詩』は、物悲しい楽想と悲痛な歌詞によって、命の儚さと尊さを歌う「反戦ソング」として紹介され、ヒットもしていた。その一方で、映画の内容が、その題材となる日露戦争について、どんなに犠牲が出ても、自衛のため開戦はやむを得ないとか、悲惨な戦争だが結果は勝利だ、というものであったため、戦争肯定映画であるという風評が公開前から広まってもいた。ただし、そうした映画の内容は、あくまで戦争に突き進んでしまった当時の風潮を描いたのであって、それが正当とされてしまった当時の政治についてまでは肯定しておらず、むしろそうした時代および日本の体制に対して批判の意図が込められていた。しかし、予告編などで戦闘シーンの悲壮感を盛り上げるように使われたことから、戦争を感傷的に美化する歌と解釈されることがあった。そのためこのころからさだは右翼視されバッシングを受けるようになる。

歌詩は『万葉集』第16巻第3852番に基づいて作られている。

鯨魚取 海哉死為流 山哉死為流 死許曽 海者潮干而 山者枯為礼
鯨魚(いさな)取り海や死にする山や死にする死ぬれこそ海は潮干て山は枯れすれ
大意:海は死にますか 山は死にますか。死にます。死ぬからこそ潮は引き、山は枯れるのです。

主なカヴァー先


※アルファベット、五十音順

防人の詩は数多くのアーティストにカヴァーされており、ここでは比較的有名なものを紹介する。

  • 防人の詩''

Hetty Koes Endang
雪村いづみ
清春

  • THE SONG OF A SOLDIER 防人の詩<英語詞>

姫野真也

  • SOLDIER'S SONG<英語詞>

Jonny Rosch with Flow of Spirits(A Tribute to Masashi SadaTHE ENGLISH COVERS~収録)

  • 防人の詩<インストゥルメンタル>

BBCコンサートオーケストラ (Masashi ClassicalLa Melodie~収録)
Bill Mays (ピアノ)

とてもちいさなまち


とても小さな町である大切な故郷と大切な女性に対し、その地を出ていくことについて悲しみと名残惜しさを感じながらも気丈に生きていこうと決意した男性の心理を表した作品。後にベストアルバム『シングル・コレクション~Only SINGLES』に再収録された。

収録曲

SIDE 1


防人の詩(作詩さだの作品はすべて「作詩」と表記されているので誤記ではない。・作曲:さだまさし、編曲:渡辺俊幸

映画『二百三高地』主題歌
TBS系テレビドラマ『二百三高地 愛は死にますか』主題歌

SIDE 2


とてもちいさなまち(作詩・作曲・編曲:さだまさし)

関連項目


脚注



さだまさしの楽曲
1980年のシングル
映画主題歌
テレビドラマ主題歌



出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


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