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男性学(だんせいがく、())とは、上野千鶴子の定義によれば「女性学を経由した男性の自己省察の学問」を意味する。フェミニズム、女性学に刺激されて1990年代に本格的に登場した新しい学際的な学問領域である。ただし近年は、必ずしも女性学の成果を前提としない研究も出てきている。男性性研究(だんせいせいけんきゅう、Masculinities studies)と呼ばれることもあるが、この場合、研究の担い手は男性に限らないことが多い。
世界的には、オーストラリアの社会学者レーウィン・コンネル()が名高い研究者である。日本では、団塊の世代に属する社会学者の伊藤公雄がパイオニア的研究者である。日本では、大学に男性学の講座が皆無に近いために研究が遅れているが、今後発展が期待される研究分野である。
なお同じく「男性学」と呼ばれることもあるアンドロロジー(Andrology)は生物学的な観点から男性に注目した学問で、女性における産婦人科学(Gynecology)に対応する。
関連項目
参考文献
日本語の入門文献
- 熊田一雄『“男らしさ”という病? ――ポップ・カルチャーの新・男性学』(風媒社、2005年)
- レーウィン・コンネル『ジェンダー学の最前線』(世界思想社、2008年)
- 天野正子(編)『男性学(新編 日本のフェミニズム)』(岩波書店、2009年)
関連文献
- 小谷野敦『男であることの困難 -恋愛・日本・ジェンダー-』(新曜社、1997年)
- 小浜逸郎『「男」という不安』PHP研究所(2001年)
- 森岡正博『感じない男』(ちくま新書、2005年)
- 宮台真司・辻泉・岡井崇之編『「男らしさ」の快楽――ポピュラー文化からみたその実態』(勁草書房, 2009年)
- 渋谷知美『平成オトコ塾ー悩める男子のための全6章』(筑摩書房、2009年)