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島国(しまぐに)は、領土のみで構成されているのこと。対義語は内陸国

概要


島国に共通する特徴は少ない。面積だけをとってもナウルの21平方kmからインドネシアの191万9440平方kmまで規模はさまざまである。周辺は海洋であるため、海洋からの資源(食糧など)、船舶による貿易を容易にする条件が整っている場合がある。交易ルートとして栄える地域も多い。気候条件はさまざまであるが、大陸性気候にはならない、つまり気温の年較差が小さいという点では一致している。

経済


大消費地域に近い、もしくは航路上に位置する場合は、交易によって発展しやすい。近代に至るまでは船舶は速力が遅く、頻繁な補給が必要であった。船員も現代のタンカーのように数人~10人程度という少人数ではなく、数十人という場合もあった。このため、頻繁な食料補給が必要となり、島国は貴重な補給基地として活用された。寄港地には船舶によって運搬されてきた物品を扱う交易所が発展する傾向が見られる。海洋資源魚類など)の採取によって動物性蛋白質を得ることが容易な島国が多い。

気候風土


亜寒帯寒帯では海流によって気候が一定に保たれている事も多い。国土が狭い島国では河川や湖沼などの形で雨水が残り難く、井戸を掘っても海に近い地域では塩水井となってしまう。農耕に適するだけの水が得がたい地域も少なくない。

問題点


地球温暖化に伴う海面上昇によって、沿岸部に開けた平地が水没する危険もある地域も出てきている。特に海抜の低い太平洋諸国において、国土が縮小しており、いずれ国土そのものが消失してしまうのではないかという危機に直面している。ツバルモルディブでは海面上昇が死活問題ともなっている。

国防


共通点は少ないものの、近代以前は軍団を大量の船舶で輸送しなければ島国を攻撃することはできない。攻撃されても守備側有利の上陸戦を行えるため、攻撃すら受けない場合が多く、極端に対外戦争経験が少ない国もある。近代以後も国防は海上防衛を中心とすることが多い。とはいえ、島の上に国境線が引かれ、他国と島を共有している場合、陸路侵攻される可能性があることから陸軍も重要となる。実際、ハイチは歴史上においてドミニカ共和国を攻撃している。またキューバ島にはキューバ政府と敵対する米軍グアンタナモ米軍基地が置かれており、米国・キューバ両国が防衛を強化している。

分類


島国にも様々なタイプがある。一概にまとめることはできないが、いくつかの分類を提示する。

  • 大陸に近いが、規模の小さな国
    • キプロスシンガポールバーレーンなど・・・文化的にも政治的にも大陸国家の影響を強く受けており、その植民地などであった時代が長く、独立は比較的最近のことである。

  • 大陸から離れているが、規模の大きな国

  • 大陸から離れた、規模の小さな国
    • アイスランドインド洋諸国、太平洋諸国(ニュージーランドを除く)など・・・文化的にも政治的にも独自の発展を遂げていたが、西欧諸国やアメリカ合衆国に征服されるか、影響下におかれた歴史があり、これらの国からの移民が多数を占めている場合もある。

こういった区分はあくまでも恣意的なものであり、全ての事例に対して当てはまるわけではないことは明記する。海洋国家として覇権を握ることに成功した、大陸に近い大きな島国を除き、近代以降は西洋文明の進出により多くが植民地化、半植民地化されていき、こういった特性は次第に薄れていった。それでも国防上、強力な海軍を擁したり、経済上巨大なを建設するなどの特性はあったが、現代に入り、航空技術の発展や経済情報グローバル化、植民地独立の達成により均質化が進み、そういった特性も次第に薄れつつある。

島国根性



島国に住む人には、その地域(国家)特有の住民性が見られる場合もあり、これを指して島国根性(しまぐにこんじょう)と呼ぶ場合がある。英語では Insularism がこれに相当する。韓国北朝鮮では、伝統的な小中華思想事大主義偏向的な反日愛国民族教育により「島国」を蔑称として使う習慣がある。北朝鮮の労働新聞や韓国のマスコミでは、日本に対する批判のひとつとして「島国」をよく使う。『ジャップ』の次は『島国日本』北朝鮮また国連で批判 (東京新聞 2003年11月15日)

日本における島国根性


日本語における「島国根性」とした場合は、根性論の根性とは関係無く、日本で育まれた文化や価値観を否定的に捉え、日本人的国民性を指すややネガティブなイメージを含む場合がある。「島国根性」としてよく例に上げられるのは、日本人が英語をあまり話せないことや、日本人が持つ排外主義的な意識(日本の人口に占める外国人比率や、日本市場における海外企業のシェアが少ないことが、この根拠として持ち出される)などである。狭い島国で培われた日本特有の民族意識が、在日外国人を受け入れない態度に繋がっているとする考えから使用される侮辱的な言葉であり、日本以外の島国に住む民族が島国根性を持っているとは言われない。意味としては日本の農村における村八分に近い。とはいえこれらは、島国という地理的条件というよりも、日本の人口が多く経済力が強く外国人に依存しなくてもやってこられたことや、語学的な制約から相互コミュニケーションが難しい等の要因も挙げられる。各々の特徴とされる物も、実際には様々な民族や国民に共通して見られる傾向でもある(例えば、島国ではないアメリカ合衆国でも、ある種の「内向き」な気質は濃厚にみられる)ため、単なる日本人論に囚われずに、それら他文化同士の社会科学的な視点による比較論にも注目すべきだといえよう。かつては、日本人が海外において現地の文化に馴染まず、日本人同士で固まっていることを指して「島国根性」と言うことがあったが、現在はこの意味での用法は稀になっている。

社会的意味で「島国根性」と言う時には、主に日本社会の国際化、地球規模化(アメリカナイゼーション)を進めるべきという立場から現状の日本社会の体質を「悪」として批判しようとする際に発せられる。日本において英語があまり通じないこと、日本の消費者の独自のニーズや商取引における慣習などが問題視される。もっともこれは、アメリカの社会や文化が米国独自の歴史や事情により形成されてきたことを捨象して、アメリカ社会のあり方を他の文化圏に押し付けようとする行為でもある。

なお、島国根性を語る際に「日本は小さい島国」と言うことがあるが、日本の国土面積は世界にある約200の国・地域で60番目であり、むしろ大きい部類に入るのでこれは誤りである(ドイツやイギリスや朝鮮半島全体(北朝鮮+韓国)よりも大きい。ちなみに日本は朝鮮半島の1.7倍の大きさ)。群島国家という事情から東西南北への領域の広がりが大きく、南北の広がり(緯度にして約25度)でいえば米国本土48州をも上回る。

脚注


関連項目



*
地政学



出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


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