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国家資本主義(こっかしほんしゅぎ、:state capitalism)は、学者や立場によって、異なった色々な意味で使用されている。通常は国家が資本主義に介入し管理するもの(修正資本主義)、国家が資本主義を推進するもの(開発独裁など)などを指す。1896年にヴィルヘルム・リープクネヒトOur Recent Congressで最初に述べ、特にウラジミール・レーニンNEPの正当化の時に積極的に用いたことで知られるhttp://www.marxists.org/archive/lenin/works/cw/volume27.htm

国家による資本主義への介入


1929年からの世界恐慌により、自由放任型の自由市場経済には限界があると考えられ、各種の混合経済的な政策や体制が進められた。アメリカではニューディール政策など、国家や政府が資本主義に介入して有効需要の創出や需給管理が進められた(ケインズ主義)。

ファシストイタリアでは政府・ファシスト党主導のもとに財界・労働組合・農民などが協調し、統制経済政策が進められた(コーポラティズム)。

第二次世界大戦後の西ヨーロッパ、特に北欧では政党・財界・労働組合・農民など、一元化された各利益代表の協調によるネオ・コーポラティズムが発達した。戦後日本の規制政策(北欧のようなコーポラティズムよりも多元的な傾向が強い)なども含めて呼ばれる事もある(比喩的に日本型社会主義とも呼ばれることもある)。

国家による資本主義の推進


18世紀以降の啓蒙専制君主や日本の明治維新、20世紀以降の開発独裁などは、国家が自由主義資本主義を含めた近代化を推進した。ただし政治上の自由は厳しく制限した場合が多い。多くの国では一定の経済発展を成し遂げると民主化を進めていったが、権力者による私物化や汚職が長期間行われた場合は、近代化プロセスが破綻しクーデターや権力者の国外追放といった結末に結びつくことが多かった。現代においても、シンガポール人民行動党政権、鄧小平時代後の中華人民共和国改革開放たちあがれ日本共同代表の一人与謝野馨などが、現在の中国を「国家資本主義」と呼称)、ベトナム社会主義共和国ドイモイ路線、プーチン政権のロシア(政権によるオリガルヒ統制)などが国家資本主義と呼ばれることがある。

共産主義の用法


共産主義者による用法は、複数の立場が存在する。当初のマルクス主義では、資本主義が発達すると国家や国境の意義は消滅していくと考えたため、「国家資本主義」の概念は登場しない。

しかしレーニン主義マルクス・レーニン主義帝国主義論では、資本主義は延命のために自由主義を捨てて独占資本主義、更に国家独占資本主義に変質し、植民地獲得競争のため帝国主義戦争を行うとする。

以上に対し、反レーニン主義を掲げてソビエト連邦などを批判する無政府主義反スターリン主義・反社会帝国主義を掲げて同じくソビエト連邦を批判してきた新左翼主義、ソビエト連邦などが自国民を抑圧してきた数々の歴史的事実・情報について誰にでも知れ渡っている自由主義社会・議会制民主主義社会の中で中道寄りの思想に軟化していた西欧型社会主義中道左翼主義・左翼共産主義の立場からは、既存の社会主義国を「実態は社会主義ではなく資本主義である」と批判する用語として「国家資本主義」を使用している。

関連項目




資本主義
トロツキズム



出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


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