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共和国(きょうわこく、republic、レース・プーブリカ)とは、国家が国民全体に所有されている状態、すなわち君主が存在しない国家である。対義語で、君主が存在する国家(王国、帝国など)を君主国という。同義の漢語には民国(中華民国、大韓民国)がある。
名称
共和国を意味する英単語 republic とは、もともと古代ローマの共和政時代の名称であるラテン語の に由来する。
これが後に、
などとなった。ギリシャ語では(ディモクラティア。デモクラシーの語源)、アラビア語では (ジュムフーリーヤ)と呼ばれる。なお、res publica とは「公共物」を意味する言葉であり、国家が君主ないし貴族といった一部の特権階層によって支配されていない状態を表している。
republicの概念が1845年に徳川日本に紹介された際に『共和国』と訳され、のちにこれが漢語圏にも広まった代表的な和製漢語の一つである。なお、「共和」は古代中国の周王朝時代に暗愚な第10代厲王が諸侯の反乱で追放された後に、宰相の共伯和が政治を行ったことに由来する(これには有力諸侯が合議制で「共に和して」政治を行ったからという説もある)。
概要
現代の共和国は一般に、民主主義に基づき主権が国民に所有され、国民によって直接、もしくは間接に選挙によって選ばれた代表により行使される統治制度を取る。多くの場合、元首として大統領を置く。もっとも、このような政体を標榜しながら実態は独裁体制である場合も少なくない。そもそも民主国家と共和国は同義ではないことに注意せねばならない。(※「共和制」の記事で、「民主共和制」と「寡頭共和制」の違いを述べている。)。
共和国は、必ずしも完全な主権を有している主権国家のみを指すわけではなく、例えば旧ソビエト連邦は15の共和国によって構成された連邦国家であった。また、その解体後に生まれたロシア連邦は連邦構成主体としてタタールスタン共和国などの「共和国」を抱え、ウクライナやウズベキスタン共和国なども国内に自治共和国を抱えている(クリミア自治共和国、カラカルパクスタン共和国)。
君主の有無
共和国は、その定義からして君主国ではあり得ないが、国民(有権者)の総意に基づく限りにおいて君主的存在(世襲による国家元首)を置くことはできる。君主を戴く共和制国家の存在は極めて稀だが、歴史的にはポーランド・リトアニア共和国のような例がある(※ただし、正式な国号は「王国」であった)。現代においてはインドネシアが、共和制でありながらスルタンが存在する体制である。しかしスルタンは複数存在し、国家元首ではなく各地方の首長的存在であるため、君主を頂点に抱く体制ではない。
日本国は、国家における天皇の位置づけの解釈により、立憲君主制であり共和国ではないとする立場や、君主ではなく共和国とする立場、更には元首とする立場やしない立場など、多数の議論がある。
関連項目