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亜寒帯冬季少雨気候(あかんたいとうきしょううきこう)とはケッペンの気候区分における気候区のひとつで冷帯(亜寒帯)に属する。冷帯冬季少雨気候(れいたいとうきしょううきこう)または、冷帯冬季乾燥気候(れいたいとうきかんそうきこう)ともいう。
符号はDwa/Dwb/Dwc/DwdでDは寒帯、wは冬季乾燥(wintertrocken)を示す。
アリソフの気候区分では気候帯5-4.中緯度東岸海洋性気候に相当する矢澤(1989):354ページ。
気候の特色
- 夏は比較的高温で、冬はごく寒冷の大陸性気候。
- 冬季には-30℃から-40℃以下になる地域もあり、北半球の寒極(地球上で最も低温な地点)が存在するなど気温の年較差が非常に大きい。
- 夏は降水量があるが、冬は降水量(積雪)がきわめて少ない。
この気候の成立条件
- 最寒月平均気温が-3℃未満。
- 最暖月平均気温が10℃以上。
- 年平均降水量が乾燥限界以上。
- 最多雨月が夏にあり、10×最少雨月降水量<最多雨月降水量。
さらに、最寒月・最暖月平均気温によって次の4つに分けられる。
- Dwa - 最暖月が22℃以上。
- Dwb - 最暖月が10℃以上22℃未満かつ月平均気温10℃以上の月が4か月以上。
- Dwc - 最暖月が10℃以上22℃未満かつ月平均気温10℃以上の月が3か月以下かつ最寒月が-38℃以上-3℃未満。
- Dwd - 最暖月が10℃以上22℃未満かつ月平均気温10℃以上の月が3か月以下かつ最寒月が-38℃未満。
分布
シベリア東部・中国東北部・朝鮮半島など、ユーラシア大陸東北部に限られる。冬季には優勢なシベリア高気圧に覆われ、低圧部が生じ難いことが原因である。
都市
- 北京(中国の首都、ペキニーズの産地)
- 平壌(北朝鮮の首都)
- ソウル(韓国の首都)1961年から1990年までの1月の平均気温は-3.4℃だったが、1971年から2000年の平均はそれより0.9℃高い-2.5℃となった。韓国の一部の気象学者はこれを根拠に温帯夏雨気候に変更すべきだと主張しており、大韓民国気象庁も2009年から同様の主張をしている。
- ハバロフスク(極東ロシアの中心都市)
- イルクーツク(東シベリアの主要都市)
- オイミャコン
- チタ
- ヤクーツク
- ベルホヤンスクヤクーツク、ベルホヤンスクについては同気候の成立条件のひとつである「最多雨月が夏にあり、10×最少雨月降水量<最多雨月降水量」を満たさないため定義上は亜寒帯湿潤気候 Dfdになるが、冬は-50℃以下も珍しくないほどの極寒となることと夏も昼は+30℃以上にもなり極地とは思えない猛暑となるので極大な年較差からDwdとすることが多い。
土壌と植生
褐色森林土の分布する南部は混合林(混交林)、ポドゾルに覆われる北部はタイガ(モミ、エゾマツ、トドマツなどの針葉樹の純林)が広がっている。シベリア東部内陸部では、夏の暑さと年降水量250mm以下の少雨により灌木林が広がっているところがある。
産業
- 南部では春小麦の生産やジャガイモ・カブ・ライ麦の栽培など。
- 年平均気温10℃以上の月が3か月以下(Dwc,Dwd)のところや土地がやせて穀物生産に向かないところのうち、大消費地に近いところは酪農・そうでないところは放牧が行われている。地域によっては、冷涼な気候に強いジャガイモ・カブ・ライ麦・蕎麦などが栽培されているところがある。
- この気候区のタイガ地帯では林業も盛んである。
脚注
参考文献