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中公新書(ちゅうこうしんしょ)は、中央公論新社(読売新聞グループ)が出している新書判の一つ、現行の新書レーベルでは岩波新書に次ぐ歴史がある。
沿革
11月に創刊。創立企画した編集者の一人に、後に紀行作家となった宮脇俊三がおり、宮崎市定『科挙』をはじめ多数を編集担当した。1月に1,000冊目が、5月に2,000冊目が刊行された。
装幀およびマーク
装幀は、建築家の白井晟一が担当。本体・カバーは共に、創刊当時から深緑色と白色が基調となっている。10月にビニールカバーから表紙カバーに変更された。背表紙などに用いられている緑地に白抜きで、「RC」を書かれた中公新書のマークは、「中央公論」の英語名CentralReviewの頭文字からとっている。マークは、安野光雅により、現在までに二度デザインが更新されている。一度目は、創刊二十周年にあたる11月に、マークの地の部分をグーテンベルク印刷をイメージさせるもの、二度目は、通巻2,000点を達成した5月に、マークの地の部分を不思議な動物をイメージさせたデザイン・マークが発表された。
安野デザインは、書籍の帯や広告、公式ツイッターの壁紙などに使われているが、新書の背表紙に使用されているマークは創刊当時から変更されず、現在も当初のマークが使用されている。
重版時の表記は、一般的に重版されれば、奥付の多くに「初版第2刷」と表記されるが、中公新書の場合「刷」という表記は用いず、重版が続くと「重版」「3版」「4版」…と表記されていく。
書目
創刊第1冊目の桑原武夫編『日本の名著』は、ロングセラーで新書による読書ガイドの嚆矢で、『〜の名著』はシリーズ刊行している。には、5月に熊野純彦編『現代哲学の名著 20世紀の20冊』を、12月に同編『日本哲学小史 近代100年の20篇』を刊行した。人文歴史分野では、改版・増補新版(北岡伸一『清沢洌』、大久保利謙『岩倉具視』、高橋正衛『二・二六事件』など)を、度々行っている。品切した書目(村井益男『江戸城』、大塚健洋『大川周明』、高橋正衛『昭和の軍閥』など)も、近年は講談社学術文庫他で再刊している。
一部の書目は、中公文庫(1980年代から1990年代にかけ、宮崎市定『科挙』、『水滸伝』、『謎の七支刀』、江上波夫『騎馬民族国家』、21世紀初頭には、白川静『漢字百話』、『詩経』)で再刊されたが、半数以上は元の新書判でも現在も重版している。
ロングセラーの一部に、木下是雄『理科系の作文技術』が挙げられるが、これは文科系、理科系を問わず大学生等を対象にレポートの書き方を的確に記した本の定番である。このジャンルの刊行も多い。
1990年代以降は、世界各国・地域の歴史を『物語〜の歴史』のタイトルで、二十数冊をシリーズ刊行している。また美術史関連(『正倉院』、『仏像』等々)を多数刊行している。関連分野でのロングセラーに、青柳正規『皇帝たちの都ローマ』などがある。
姉妹シリーズとして中公新書ラクレが、3月に創刊した。第1冊目は「中央公論」編集部編『論争・中流崩壊』である。12月に300冊を数えた。同じく姉妹シリーズとして、「中公PC新書」がに創刊されたが、中央公論社から中央公論新社になる際に刊行を終えた。
累計発行部数
通巻2,000点を達成したには、記念冊子「中公新書の森」を刊行し、その中で累計発行部数ベストテンを発表した。
- 第1位: 野口悠紀雄『「超」整理法』()(中公新書初のミリオン・セラー。発行部数は、約102万部。)
- 第2位: 川喜田二郎『発想法』()
- 第3位: 木下是雄『理科系の作文技術』()
- 第4位: 本川達雄『ゾウの時間 ネズミの時間』()
- 第5位: 野口悠紀雄『続「超」整理法・時間編』()
- 第6位: 川喜田二郎『続・発想法』()
- 第7位: 野崎昭弘『詭弁論理学』()
- 第8位: 宮崎義一『複合不況』()
- 第9位: 神坂次郎『元禄御畳奉行の日記』()
- 第10位: 諏訪邦夫『パソコンをどう使うか』()
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