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リズム・アンド・ブルース(rhythm and blues)英語の発音に忠実に発音すれば、リズム・アンド・ブルーズとなるは、音楽ジャンルである。略称はR&B(アール・アンド・ビー)またはRnBRB

スイング感のあるリズムビートに乗りながら、叫ぶように歌うのが特徴。のちのロックンロールなどのジャンルにも影響を与えた松村明『大辞林』三省堂1940年代後半に、ジャズブルースゴスペルといったブラック・ミュージックが発展する形で生まれた。

概要


この用語は、1947年ビルボード誌ジェリー・ウェクスラーにより作り出されたSacks,Leo(Aug. 29, 1993). "The Soul of Jerry Wexler". New York Times. Retrieved on Jan. 11, 2007.。ウェクスラーが、名付けるまでは、アフリカンアメリカンの音楽を「レイス・ミュージック」と呼び、ビルボード誌でも順位を「レイス・ミュージック・チャート」として発表していた。しかし1947年の或る週末、「もう、こういう名前で呼ぶ時代ではないだろう」「何か違う名前で呼ぼう、週末の間に皆で考えよう」とビルボード誌編集部で話が出た。次の火曜日にウェクスラーが「リズム・アンド・ブルースっていうのはどう?」と提案した事から、これが採用された。ロックンロールもこの音楽の影響により生まれたが、当初はリズム・アンド・ブルースとロックンロールの間に明確な区別はなかった。その後、リズム・アンド・ブルースはソウルミュージックなどへ発展していった。(分類として、ソウルミュージックも内包する場合がある)

1960年代アメリカで、黒人たちの地位向上によりさらなる彼等のアイデンティティを高揚し、アフリカンアメリカンとしてのルーツを誇示するための音楽として、よりモダンになったブラック・ミュージックの一つの形をリズム・アンド・ブルース(R&B)と呼ぶようになった。

1950〜1960年代のロックンロール(R&R)とともにリズム・アンド・ブルースは、ヨーロッパにも輸出され、流行に敏感な若者たちを虜にし、やがて彼らは自らリズム・アンド・ブルースを演奏すべくバンドを組むようになった。こうして結成されたローリング・ストーンズアニマルズは自らの曲をリズム・アンド・ブルース(R&B)、バンドを「R&Bバンド」と自称し、リズム・アンド・ブルースは米国内だけでなく世界に広がっていく。

やがてリズム・アンド・ブルースはより洗練された方向に発展していき、1970年代になるとソウル・ミュージック、1980年代以降はブラック・コンテンポラリー(ブラコン)と呼称され、19902000年代には再びリズム・アンド・ブルース(R&B)と呼ばれるようになった。呼称は1960年代と同じであるものの、リズムの変遷、洗練を加えており、まったく別の音楽といっても過言ではない。リズム・アンド・ブルース(R&B)という呼称がリアルタイムでの米国産ブラック・ミュージックの呼称に使われなくなった時期においても、1950〜1960年代のブラック・ミュージックや、それらにルーツを置いたローリング・ストーンズ等のバンドを愛好してきた層にとっては、「リズム・アンド・ブルース(R&B)」の呼称と現在そう呼ばれる音楽に違和感を覚えることも多い。

音楽的特徴


現在言われるリズム・アンド・ブルース(R&B)では、打ち込みを主体とした楽曲を用いた、歌唱重視のジャンルである。1950〜1960年代とは異なり、歌唱者を黒人に限定することなく、白人やその他の人種のアーティストでもR&Bのカテゴリーで括られることも珍しくない。1990年代後半からはデジタル機器を駆使したクラブ寄りなサウンドが主体と言えるが、楽器の生演奏によって曲をつくるネオ・ソウルなどその幅は広い。既存の楽曲を取り入れて新しい楽曲を生み出すサンプリングやクラブ・ヒットを意識したリミックスヒップホップレゲエなど他ジャンルとのクロスオーバーが顕著に見られ、時代を問わず注目される音楽ジャンルであると言える。

日本でのR&Bの受容と近年のブーム


日本では、昔から洋楽をなぞる形でR&Bが歌われたり聴かれていた。その先駆けとなった代表的な歌手・グループとして弘田三枝子亀淵友香キングトーンズがおり、シーンの牽引者として大橋純子鈴木雅之久保田利伸和田アキ子等も挙げられる。近年ブームとなったのは、1998年ごろからのMISIA小柳ゆきたちの活躍によるところが大きい。前後して宇多田ヒカルUAなど独特の個性を持ったR&B、ヒップホップソウルのアーティストも現れた。「R&B」は時代のキー・ワードとなり、多くのフォロワーやエピゴーネンを生み出している。

UAや宇多田ヒカルの登場以降の日本では、R&Bから出発しながらそのスタイルにこだわらず、アメリカ合衆国のR&Bとは一線を画した独自の世界を築くアーティストが目立つ。日本では、R&Bを指すときに音楽的な本質を示すよりも、多分に商業的な付加価値を付けるための形容詞と化している。ディーヴァも同様の商業的形容詞になっている。

分類


脚注



*
アメリカ合衆国の音楽
ポピュラー音楽
音楽のジャンル



出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


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