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ボトルメール (bottle mail) は、
- 見知らぬ誰かが拾って読み、返事をくれることを期待して、瓶に入れて密封、川や海などに流された手紙のこと。
- 1997年に(株)リクルートがシェアウェアとしてリリースした電子メールクライアント。当初はWindows版のみで、後にMacintosh版が追加された。試験的にiモード版がリリースされたこともある。
日本語では「瓶詰めの手紙」や「瓶入りの手紙」または「漂流ビン」などと表現することが多いが、これといって決まった表現は無い。
似たものとして、風船に手紙を繋いで飛ばし、しぼんで落ちた先の人に読んでもらうという手段もある。
Start (Hurtigruten, 2011)
いずれも行き先が潮流や気流に委ねられるため、特定の受け手を対象とする通信手段にはなり得ず、流した場所にそのまま戻ってくるというようなこともままある。しかし、子供たちに夢を与える等の目的で実際に手紙入りのボトルを海に流すイベントが国内でも開催されることがある(1986年2月、世田谷区立旭小学校で開校105年を記念し放たれた手紙付き風船の一つが皇居内に落下し、落ちて来るのを偶然見かけた香淳皇后が女官に拾わせて来た(15日午後3時半頃)。報告を受けた昭和天皇は侍従・卜部亮吾に「直ちに返信せよ」と指示。学校に卜部侍従直筆の返事があったという)。このようなときに流される手紙には、誰かに送達されたことの確認を求めるために返信先が書かれていることが多い。
漫画などのフィクションでは、無人島で救出を求める人物とともに描写されることが多い(『パーマン』第20話「ウレッシャー号みつけた」では、座礁した潜水艦の魚雷発射管から「艦内酸素は残り24時間、この手紙が最後の頼り、至急救助求む」の文面で射出されている)。小説では夢野久作の『瓶詰の地獄』があり、映画ではケビン・コスナー主演の「メッセージ・イン・ア・ボトル」(1999年 米国)で扱われている。アガサ・クリスティの小説『そして誰もいなくなった』では、犯人が海に投げられた瓶の告白文から真相が明らかになる描写になっている。
電子メールソフトの「ボトルメール」は、送信した電子メールがいつ誰に届くかわからず、受信するメールも、いつ誰が送信したものかわからないという、通常の電子メールクライアントとは大きく異なった特徴を持つ。前述した“手紙の入った瓶を海に流して見知らぬ誰かとコミュニケーションを取る”という現実世界での行為がメタファとして取り入れられており、ボトルメールという名称はそこに由来する。
なお、「ボトルメール」および「bottle mail」という言葉は開発者の永井義人が考案した造語で、登録商標となっている。
2002年3月には(株)リクルートの事業集約に伴い同サービスは一旦終了するものの、その後「ボトルメール」の商標やシステムその他のリソースは、開発者が設立した有限会社情報建築に譲渡され、およそ半年後の2002年9月に第2期のサービスをスタートさせた。しかしながら、利用者数の低迷や、ブログやRSS、AjaxなどWeb 2.0的なサービスが増える中でのシステム的な古さ等もあり、アプリケーションとしてのボトルメールは、2007年6月30日をもって2期目のサービスを終了し、通算10年の歴史に幕を下ろした。
現在は、ブログパーツとしてのボトルメールが、有限会社ソニックムーブのサービスであるPETAPPAで運営されている。
その他
任天堂のニンテンドーDS用ゲームソフト『おいでよ どうぶつの森』ではボトルを流した者同士ですれちがい通信を行うことにより、ボトルが交換される形で互いの森の海岸に流れ着くというボトルメール的な機能があるが、作品中では本来の英語表現に近い「メッセージボトル」という呼称が機能名として使用されている。ソニー・コンピュータエンタテインメントのPSP用ゲームソフト『福福の島』では、同様の機能に対して「ボトルメール」の呼称をそのまま使用している。
twitterを利用したBottleTwitというサービスもある。
このサービスはtwitter上のユーザの誰かにボトルを入れたメールを流せるWEBサービスである。
また、日本銀行券の紙幣追跡サイト「MESSAGE IN A BILL」では、このボトルメールの発想をとりいれ、追跡手段となる記番号の登録と同時にメッセージを登録することができるサービスが展開されている。
関連項目
- パイオニア探査機の金属板,ボイジャーのゴールデンレコード- 宇宙空間を漂うボトルメール
外部リンク
- Bottle Mail(情報建築)
- 黒潮物語 元気な子の会
- PETAPPA - ブログパーツ版ボトルメールの提供元。
- BottleTwit - twitter上でボトルメールのような事が行えるサービス