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ホッカイドウ競馬(ホッカイドウけいば)は、北海道が主催する地方競馬の名称である。
概要
- 主催者は北海道(担当部局は農政部、開催実務は2008年まで「北海道競馬事務所」が担当)であるが、2009年度より開催や運営に係る業務の大半を「社団法人北海道軽種馬振興公社」(HRA)が受託している。地方競馬の主催者が開催業務を公社に全面委託するのは全国初の試みとなった。
- 北海道軽種馬振興公社は「北海道営競馬協力会」を前身とし、従来は主に場内警備や馬券の発売業務などを受託していたが、2008年5月より日高管内の各自治体や農協が新たに北海道軽種馬振興公社へ出資し、競馬法で定める「競馬実施共益法人」として業務の大半を受託することとなった。
- 札幌市に所在していた事務所も2009年4月1日より日高町に移転し、競走の編成や道外での場外発売実施計画も公社が主体となって進める。
- これにより北海道競馬事務所は「農政部競馬事業室」に改組され規模を大幅に縮小、主催者である北海道は予算の策定や道議会への対応などに特化し、引き続き農政部が業務を行う。
- 従前より札幌競馬場・函館競馬場・帯広競馬場・旭川競馬場・岩見沢競馬場の5箇所を巡回して長年開催していたが、道内不況の長期化やレジャーの多様化、中央競馬等との競合などの要因による売上の伸び悩みから赤字運営が深刻化したため、1997年限りで函館・岩見沢・帯広での開催を廃止し、代わって門別トレーニングセンターを改装した門別競馬場を新設、札幌・旭川を含めた3場での開催に集約した。
- 開催競馬場の集約はさらに進み、まず旭川競馬場での開催が2008年をもって終了し、2009年は札幌と門別の2場で開催したが、2010年度からは札幌競馬場での開催も休止され(場外発売は2009年度限りで終了)、門別競馬場での単独開催となった札幌競馬場での開催については、財務状況を見ながら再開する可能性も模索している。。過去に開催していた競馬場も含め競馬場施設はいずれも賃借しており、純然たる「自前」の競馬場は持っていないただし、門別競馬場は土地所有者が北海道軽種馬振興公社であることから、事実上「自前」ともいえる。。
- 国内最大の馬産地を抱える北海道で競馬を行っていることから、毎年4月の開幕日から全国のトップを切って2歳新馬戦をはじめとした2歳馬による競走が行われている中央競馬では6月以降、その他の地方競馬では概ね5月下旬-6月以降に始まるのが通例。直接の人馬交流関係はないがばんえい競馬も4月から2歳新馬戦を行っている。など、シーズンを通じて2歳馬戦を主体に競走を編成しているのが最大の特色。新種牡馬の産駒を他地区の地方競馬や中央競馬に先駆けて見られることに加え競走のレベルも地方競馬としては高い水準にあり、ここで実績を残した馬は多くがシーズン終盤や閉幕後に道外の地方競馬や中央競馬へ移籍して重賞を勝利する馬もいるため、注目度は高い。買い手がつかなかった馬を生産牧場が法人馬主として所有したり、関係者の名義で所有するケースが非常に多く、オーナーブリーダーの比率も非常に高い。
- 日本中央競馬会(JRA)では各地で2歳馬による特別指定交流競走が行われており、このうち例年6月から9月にかけて函館競馬場や札幌競馬場で行われる競走では、ホッカイドウ競馬所属馬がJRA所属馬を破る例が見られる。ホッカイドウ競馬所属の2歳馬は既に4月から数多くの競走を経験しており、この時点で概ね1戦-3戦と競走経験の浅いJRA所属馬に比べ競走馬としての完成度が高く、ホッカイドウ競馬所属馬が人気を集める競走も多い。
- 古くから騎手交流が非常に盛んであり、1980年代には海外から女性騎手を招待し、騎乗させるなど積極的な騎手交流が行われた。現在も吉田稔など、一時的移籍で他地区の騎手を長期騎乗に招いたり、廃止された場から人気騎手を積極的に受け入れるなどしており、中津競馬場から北海道へ移籍した服部茂史はリーディングのタイトルも獲得している。
- 重賞競走では2002年からホッカイドウ競馬独自のグレード制(H1・H2・H3)を採用したが、ダートグレード競走は独自グレードを格付けしないため南関東などのような二重表記とはせず、統一グレードのみ表記している。
- 近年は売上増加や新規ファン獲得のため、以下の施策を積極的に展開している。
- 「サポーターズクラブ」(ホッカイドウ競馬所属馬などを対象とした仮想馬主制度。ペーパーオーナーゲームと同様)
- 3連複・3連単など新賭式馬券の発売
- ミニ場外「Aiba」を道内各地へ拡充
- 全国初の「認定厩舎」(外厩とも呼ばれる。外部民間牧場への馬房提供の認定制度)の実施コスモバルクはこの制度の適用第1号馬。
- 札幌・苫小牧から門別競馬場への長距離無料送迎バス(予約制)を運行。
- 予想の参考としてパドックの解説、能力検査のVTR、レースの総括や次開催の展望を放送。
- 地元有志、地元中高生の吹奏楽部による生ファンファーレ演奏。
- 大井・川崎と協力し、ナイター開催における後半3レースの相互場外発売「スクランブルナイト」を実施。
- 古谷剛彦による道内各Aibaでの出張解説会を実施。南関東など他地区の状況・クラス分け、コースや騎手の特性などを交えて解説する。
- インターネットを利用したストリーミング放送(Net Aiba)も、地方競馬としては早い時期に導入している。
- 首都圏のスポーツ新聞に2-3レースの簡易馬柱を掲載し、首都圏の場外発売や電話、インターネット投票のユーザーに情報を提供。
- 通常、ホッカイドウ競馬は昼間開催・ナイター開催ともに火曜から木曜、ばんえい競馬は昼間開催・ナイター開催ともに土曜から月曜に開催するローテーションが組まれており、一部を除いて両者の開催日程が重なることがないため、道内では多くの場外発売所で両者の相互場外発売が行われている。
- 1986年までの開催日程は原則土日を含めた3-6日開催であり、競馬場によって開催する曜日も異っていた。
- 1984年まではギャンブルホリデーであった火曜以外の曜日で土日中心に編成された。札幌競馬場では当時の中央競馬開催終了後に8月から10月の開催が定着していた。中央競馬の札幌開催が行われる6月から7月は札幌圏の売上が期待できないため、平日中心の開催であった。
- 1980年代半ばまでは集計の都合、北海道地区の中央競馬の場外発売は締め切りが発走の30分以上前であった。中央競馬が北海道地区での場外発売を充実させ、集計がコンピューター化されたことで締切時間のタイムラグが無くなった事などから土日の開催を終了、原則月曜から木曜、もしくは火曜から木曜の開催となる。
- 2001年以降は月曜開催も廃止し、火曜から木曜・もしくは水曜と木曜(頭数が揃いにくい開幕直後など)の週2-3日開催が定着した。
- 2011年シーズンからは祝日に限り金曜日の開催を行なっている。この場合は1日スライドさせて木曜・金曜の2日開催が基本。
- 2012年は4月25日から11月15日まで15回・80日間開催予定。門別競馬場で全日程ナイター開催(グランシャリオナイター)。
- 他地区の地方競馬と異なり長期休催期間があるため、一部の騎手は冬季に南関東など他地区で騎乗する事があるほか、中央競馬で騎乗する例もある。馬も一時的に他地区に移籍する事もある。調教師や厩務員は管理馬の世話はもちろんの事、早々に入厩する2歳馬の馴致やトレーニング、調教、能力検査といった多数の作業があり、冬期休催中であっても仕事は多い。
存続の見通し
2001年からの経営再建5カ年計画が順調に進んだことを受けて、2005年11月、北海道知事・高橋はるみは「2006年度以後も、当面向こう3年間を目途に競馬開催を続行する」ことを正式に発表した。ただし、この時点で北海道は「2005年度の赤字額を半分程度に減らすこと」「単年度収支を均衡させるための見通しをつけること」を存続の条件としており、この条件を満たせない場合は3年の期限を待たずに廃止することも視野に入れるとしていた。その後北海道は2008年3月に「北海道競馬改革ビジョン」を策定し、更なる運営改善と収支均衡を目指した施策を実行に移す一方で、この見通しが破綻した場合は競馬事業を廃止する方針も打ち出している(出典)。
- 「北海道競馬改革ビジョン」では、以下のような施策もあわせて打ち出している。
- # 門別競馬場の命名権(ネーミングライツ)販売、場内での広告掲示による収入源の確保
- # 2歳戦に「勝ち上がり制」を導入、中央競馬と同様に登録料を原資とした「ステークス競走」の実施
- # 交流競走・賞金の見直し
- # 東海・兵庫地区との提携強化
- 2006年度の決算では約1億6000万円の利益剰余金が生じ、当初計画を上回るペースで赤字を圧縮した(出典)。
- 2008年度は単年度赤字を計上したものの、赤字額は当初計画より1.2億円減少して4.3億円となり、2007年度の赤字額8.3億円からほぼ半減した(出典)。
- 2009年度の売得金総額は約115億4600万円で計画比98%にとどまったものの、売得金額は2008年に比べ1.4%増加した(出典)。このうちインターネットや電話投票による売上が約52億円と全体の45%に上っている。相互発売を行っている南関東地区ではナイター開催のない船橋・浦和開催時の売上が伸びており、2009年の道営記念は南関東地区だけでも約6000万円を売上げた。
ミニ場外発売所「Aiba」を道内各地へさらに拡大する一方、運営効率で劣る既存の場外発売所を閉鎖し、新たにミニ場外を設置するなどスクラップアンドビルドの方針が鮮明になった。また首都圏など道外では南関東地区の電話投票システム「SPAT4」や「楽天競馬」での発売を足がかりに更なる販路拡大を目指している。
2010年10月6日には高橋知事が北海道議会において「単年度の収支均衡が期待でき、その後も地方競馬の共同馬券発売システムの運用開始などで収益の向上が期待できる」などと発言し、2011年度以降も競馬開催を存続する方針を表明し知事が道営競馬存続を表明 産地の役割考慮 - 47NEWS 2010年10月6日閲覧、最低5年程度の中長期的な「ビジョン」を立て(2011年3月30日発表北海道競馬推進プラン - 北海道庁 2011年7月6日閲覧)議論などを進めていくとしている知事定例記者会見記録(10/8) - 北海道庁 2011年1月3日閲覧。見通しは以前よりやや好転したものの引き続き予断を許さない状況ではあるが、「馬産地の競馬」として存続に向けた努力が続いている。
競馬場
過去に開催していた競馬場
- 小樽競馬場:1948年から1953年まで開催。1953年廃止。
- 室蘭競馬場:1948年から1953年まで開催。1955年廃止。
- 北見競馬場:1948年1965年まで開催。2006年休止。以後はばんえい競馬専用となり、2006年まで開催した。
- 帯広競馬場:1948年から1984年、1987年から1997年まで開催。道営競馬発祥の地。ばんえい競馬は引き続き開催している。
- 岩見沢競馬場:1949年から1997年まで開催。2006年休止。
- 函館競馬場:1955年から1997年まで開催。中央競馬は引き続き開催している。
- 旭川競馬場:1948年から2008年まで開催。2008年休止。1994年から2008年までナイター競走(旭川ナイトレース)を開催。2006年まではばんえい競馬も併催していた。
- 札幌競馬場:1953年から2009年まで開催。中央競馬は引き続き開催している。
歴史
- 1948年:9月23日、帯広競馬場にて初の競走が行われ、当日は全12競走が開催された。第1競走は繋駕速歩競走の新馬戦(距離3400m、1着賞金3000円)。8頭が出走し、優勝馬はハナイブキであった。この年は帯広、北見、旭川、小樽、室蘭の各競馬場で計25日開催され、全260競走が行われた。軽種馬(サラブレッド、アングロアラブなど)やアングロノルマンの不足のため、和種馬(ドサンコ)による繋駕速歩競走・平地競走も行われた。
- 1949年:この頃、競走馬不足のため出走馬が1頭のみの単走競走が幾度も行われた(単走競走の馬券は発売されない)。この年から道営競馬によるばんえい競走が開催されるようになった。
- 1950年:速歩競走において女性騎手がデビューした。この年から収支が赤字に転落した(1955年まで)。
- 1951年:競走馬不足はなお解消せず、11頭の仔を産んだ27歳のアングロノルマン系牝馬ジヨンキユが速歩競走に出走している。なおこの馬は大差をつけて優勝した。
- 1953年:折からの競輪ブームの煽りを受け、極度の売上不振に陥った小樽競馬場が廃止され、国営競馬の札幌競馬場を借用して札幌開催が始まる。同年、北見市・岩見沢市・帯広市・旭川市の4市による「市営競馬」が発足し、北海道の援助によって平地競走とばんえい競走を開催した。4市による運営体制は2006年まで続いた。
- 1955年:前年から開催されていなかった室蘭競馬場が廃止され、函館開催が始まった。
- 1956年:札幌・函館で開催されるようになったことや、日本国内の景気回復によって売り上げが増加し、1949年以来の黒字決算となった。
- 1958年:アングロノルマン系馬による競走が廃止された。
- 1961年:日本初の女性調教師が誕生した。札幌市月寒にあった「道営札幌競輪」がこの年廃止され、その影響もあり道営競馬の売り上げが大幅に増加した。
- 1962年:市営競馬による平地競走が廃止され、市営競馬はばんえい競走のみを開催するようになった。
- 1966年:道営競馬によるばんえい競走が廃止された。これにより、道営競馬は平地競走、市営競馬はばんえい競走という二分制が確立され現在に至る。この年の冬、大規模な八百長事件が摘発された。
- 1970年:速歩競走が廃止された(中央競馬では1968年に廃止)。1966年の八百長事件を契機として、この年限りで連勝単式馬券が廃止された。同年秋、八百長事件に関わっていたとして道議会の現職議員が逮捕された。以後、八百長騒動はほとんど発生していない。
- 1971年:八百長事件の防止とギャンブル性の抑制のため、1人1レースあたり5000円を超える馬券の購入を禁止する規則が施行された。しかし数年で有名無実化し、1977年には廃止された。
- 1976年:全日本アラブ大賞典(大井、現在は廃止)でミスダイリンが優勝。このときミスダイリンが記録した大井アラ系2600mのレコード2分46秒3は、1996年に大井でアラブ系競走が廃止されるまで更新されなかった。
- 1977年:12月16日、この年のリーディングジョッキーであった千島武司が調教中の馬に蹴られたことによる脳挫傷のため25歳で死去。
- 1985年:門別トレーニングセンターが完成。帯広競馬場での開催を休止。
- 1986年:この年をもって土日の開催から撤退。
- 1987年:「道営競馬」から「ホッカイドウ競馬」へと名称を変更。帯広競馬場での開催を再開。
- 1991年:史上最高の売上(約454億円)を記録。
- 1992年:「JRA認定競走」開始。この年から収支が再び赤字に転落。
- 1993年:北海道の一般会計からの借り入れが始まる。
- 1997年:門別トレーニングセンターを改装した門別競馬場が新設され、門別開催が始まる。この年限りで岩見沢、帯広での開催が廃止された(形式上は休止)。
- 1998年:
- 馬番連勝複式馬券を導入。
- 10歳定年制を廃止。
- 年齢制限の撤廃など、転入条件を緩和。
- 中央競馬や他地区所属の外国産馬に、交流競走への出走を認める。
- 2000年:「スタリオンシリーズ競走」開始。
- 2001年:初のミニ場外馬券売場「Aiba静内」を開設。
- 2003年:馬番連勝単式・3連複・3連単馬券を導入。日本初の認定厩舎(外厩)制度が開始された。
- 2006年:
- 8月1日:SPAT4(南関東地方競馬電話投票)での全レース発売開始。
- 8月8日:マルチ投票・フォーメーション投票を開始。
- 2007年:中央競馬で馬インフルエンザの感染が確認されたことを受け、8月16日のホッカイドウ競馬に出走を予定していた中央競馬所属馬10頭が競走除外となった。後日、中央競馬からの転厩馬1頭から馬インフルエンザの陽性反応が出たため同月21日から23日までの開催が中止となった。
- 2008年:
- 2009年:
- 4月1日:競馬の運営に係る実務を北海道軽種馬振興公社(HRA)に全面委託。北海道競馬事務所は農政部競馬事業室へ改組。
- 4月27日:門別競馬場のスタンド増設・ナイター照明設備新設工事が竣工。
- 5月14日:この日をもって札幌競馬場での開催を休止。
- 2010年:
- 1月15日:門別競馬場の本馬場内側にある500m走路(追馬場)をウッドチップコースへ改修する工事が竣工。入厩している2歳馬を中心に運用が始まった。
- 5月4日:門別競馬場でコスモバルクの引退式が行われ、同競馬場の入場者数が2,867人の新記録を樹立した。
- 2011年:
- 7月14日:重賞赤レンガ記念においてホッカイドウ競馬史上最高配当となる514万9450円(的中3票)が発生する。
主な競走
重賞競走
以前は開催日程に左右され、年毎に開催地や距離がたびたび変更される競走も多かったが、2010年度以降は門別単独開催となったため、全ての競走を門別競馬場で施行している。馬産地という背景を反映して2歳馬による重賞競走が多く、単一の地方競馬主催者としては充実している部類に入る。
重賞競走は以下の通り。競走名が太字のものはダートグレード競走、斜体は地方交流競走を表す。
2歳
- 北海道2歳優駿(JpnIII)
- エーデルワイス賞(JpnIII) 牝馬限定
- ブリーダーズゴールドジュニアカップ (H1)
- 栄冠賞 (H2)
- リリーカップ (H3) 牝馬限定
- イノセントカップ (H3)
- サンライズカップ (H3)
- フローラルカップ (H3) 牝馬限定
3歳
- 三冠競走2011年の全日程終了時までにトヨクラダイオー(1981年)・モミジイレブン(1999年)・ミヤマエンデバー(2001年)・クラキンコ(2010年)の4頭が三冠を達成している。
- 北海優駿 (H1)
- 北斗盃 (H2)
- 王冠賞 (H2) 菊花賞(JRA・GI)トライアル北海道ブロック代表馬選定競走
3歳以上
- ブリーダーズゴールドカップ(JpnII)
- 北海道スプリントカップ(JpnIII)
- 道営記念 (H1)
- ステイヤーズカップ (H1)
- 赤レンガ記念 (H2)
- 星雲賞 (H2)天皇賞(秋)(JRA・GI)ステップレース北海道ブロック代表馬選定競走
- 瑞穂賞 (H2)
- 道営スプリント(H2)
- ノースクイーンカップ (H2) 牝馬限定
- コスモバルク記念 (H2)2011年度より新設
- エトワール賞 (H3)
JRA認定競走
以下のレースが行われており、いずれも勝馬が認定馬となる。認定馬はJRAへ移籍した際に馬房が別枠で与えられるなどの特典がある。
2012年度は以下の競走に加え、ホッカイドウ競馬で施行している2歳重賞競走(6競走)の優勝馬もすべて認定馬となる。
2012年度の施行数は、全国の地方競馬で最多となる123競走(フレッシュ・アタック・「上級認定競走」・重賞を合わせた数)を設定している。
フレッシュチャレンジ
- 競走条件:初出走馬
- 賞金:1着150万円(2011年8月から)
- 2着以下の馬は、次走アタックチャレンジ・平場未勝利戦へ向かう。
- 以前は中央競馬の新馬戦と同様に、同一開催中であれば複数回出走できたが(ホッカイドウ競馬の開催は2週間以下なので実質2走)、現在は1回限りである。
- 2009年以降は一部の競走を「スーパーフレッシュチャレンジ」として、1着賞金を300万円(2010年と2011年の8月実施では200万円)に増額して行われている。
アタックチャレンジ
- 競走条件:フレッシュチャレンジ・アタックチャレンジ未勝利馬(収得賞金のある馬のみ)
- 賞金:1着60万円(2011年8月から)
- 2着以下の馬は、次走アタックチャレンジ・平場未勝利戦へ向かう。
上級認定競走
- 競走条件:(stub)
- 賞金:1着200万円
- 2012年度より新設。
その他の競走
サマーチャレンジ
- 競走条件:2歳、JRA認定競走優勝馬
- 優先出走権:JRA札幌競馬場で行われる2歳500万円以下競走(上位3頭)
- 2歳500万円以下競走の行われるおよそ2 - 3週前に行われ、競走名の後ろにローマ数字が振られる。スタリオンシリーズ競走として実施される場合は、スタリオンシリーズに準じた競走名となる。2011年は2競走が行われた。
ターフチャレンジ
- 競走条件:2歳、JRA認定競走優勝馬
- 優先出走権:JRA札幌競馬場で行われる2歳オープン特別競走(上位3頭)
- 2歳オープン特別競走の行われるおよそ2週前に行われ、競走名の後ろにローマ数字が振られる。スタリオンシリーズ競走として実施される場合はスタリオンシリーズに準じ、あわせて重賞競走も兼ねる場合はそれらをすべて含んだ名称となる。2011年は3競走が行われた。
ウィナーズチャレンジ
- 年に数回行われる2歳馬の特別競走であるが、特別な出走資格や優先出走権などは無い(各地の地方競馬では、特別競走の競走名を固定せず、複数の特別競走に同一名称を使用する例がみられる)。
スタリオンシリーズ競走
優勝馬の馬主に対し、副賞として「特定種牡馬への次年度の種付権」を与える競走。ホッカイドウ競馬の馬主には生産牧場の関係者が多いことから、時には賞金よりも価値が高くなる場合もある。種付権が不要な場合は、換金することも可能。また新規供用開始された種牡馬も一部含まれており、注目度は高い。
対象となる競走が特別競走の場合、名称は「(種牡馬名)賞」となるが、重賞競走の場合は「第54回道営記念〔H1〕(ゼンノロブロイ賞)」のようにサブタイトルとなる。
2012年の新規供用開始種牡馬の種付権が付与される競走は以下の予定。
- 2歳
- ブリーダーズゴールドジュニアカップ(ヴィクトワールピサ賞)(8月2日)
- 3歳以上
- エトワール賞(ベーカバド賞)(5月17日)
- アサクサキングス賞(7月)
- ノースクイーンカップ(ワークフォース賞)(7月26日)
- バンブーエール賞(9月)
- ステイヤーズカップ(ドリームジャーニー賞)(9月20日)
- 道営スプリント(ダノンシャンティ賞)(10月4日)
スタリオン・プレミアムシリーズ
2007年度から、JBC協会より寄贈された特定種牡馬の種付料相当額を賞金とした特別競走を実施している。他のスタリオンシリーズ競走のような種付権などの副賞はない。2009年まではディープインパクト・アグネスタキオンの2頭が対象となっていたが、アグネスタキオンが死亡したため2010年はディープインパクトのみとなった。2011年はディープインパクトに加えて、ハーツクライとキングカメハメハが対象となった。
2012年は以下の通り、7競走を施行予定。
- 3歳以上
- ハービンジャー・プレミアム(5月16日)
- ゼンノロブロイ・プレミアム(6月13日)
- マンハッタンカフェ・プレミアム(6月28日)
- キングカメハメハ・プレミアム(7月24日)
- ダイワメジャー・プレミアム(8月21日)
- ステイゴールド・プレミアム(9月6日)
- ディープインパクト・プレミアム(11月1日)
2012年度の変更点
2012年度は2011年度に比べ、以下の点が変更される予定。
- JRA認定競走は前年度に比べ約1/3削減されて123競走(2011年度は180競走)になる。代わりに「上級認定競走」と呼ばれる認定競走が17競走新たに設定され、2歳重賞競走6競走の勝馬についても認定馬となる。
- 2歳重賞のうち、JRA交流競走の2つを除く6重賞において賞金を増額(ブリーダーズゴールドジュニアカップが300万円→500万円、栄冠賞:200万円→350万円、その他4重賞:150万円→250万円)。
- 日本軽種馬協会の協力により、牝馬限定競走(51競走予定)の優勝馬主に副賞の贈呈が行われる。
- スタリオンシリーズ競走は46競走実施予定。またスタリオン・プレミアムシリーズも計7競走と拡大される。
- 3歳以上については前年度と変更ない予定。また前年同様地方競馬全国協会による「平成24年度新馬流通促進対策事業」での2歳戦での馬主への副賞の賞金交付や出走手当については前年度と同額を維持する予定。
(出典)「24年度競馬番組の概要について(PDFファイル)」- ホッカイドウ競馬公式サイト(2012年2月18日閲覧)
掲示板でのタイム表示
レース中のタイム表示は行っていない。結果についても、従来は走破タイムのみの発表であったが、2005年8月16日から上がり3ハロンタイムも発表するようになった。
能力検査
→地方競馬#能力検定競走の項目を参照デビュー前の2歳新馬や、中央競馬など他の競馬場から転入してきた馬には「能力検査(能検・専門紙では能試とも呼ばれる)」が義務付けられ、これに合格しなければレースには出走できない。これは地方競馬でのみ行われているものであり、JRAにはない制度である。
能力検査の模様は公式HPで成績表及び動画が見られる他、2歳新馬の能力検査の模様はフレッシュチャレンジのレース前にも放映される。
過去の主な活躍馬
- コスモバルク
- ホッカイドウ競馬所属のまま、中央競馬三冠競走にすべて出走。海外遠征も行い、2006年にシンガポール航空インターナショナルカップで地方競馬所属馬として初の国際G1競走を制覇している。認定厩舎制度適用第1号馬。その名を冠した重賞「コスモバルク記念」も創設された。
- 主な成績:シンガポール航空インターナショナルカップ(星G1)優勝、弥生賞(JRAGII)優勝、セントライト記念(JRAGII)優勝、北海優駿(H1)優勝、皐月賞(JRAGI)2着、ジャパンカップ(GI)2着
- オースミダイナー
- 10歳を超えてなお活躍。国内最高齢(13歳)での重賞制覇(2001年・エトワール賞)、(旧馬齢表記)10歳-13歳で瑞穂賞4連覇(1997年-2000年)など。
- コトノアサブキ
- 1980年代初頭に活躍。馬なりでレコードタイムを出すなど数々の重賞を勝利した、かつての「道営の怪物」。
- ササノコバン
- 1990年代中期に活躍。道営記念2連覇、瑞穂賞2連覇など、一時代を築く。第6回ブリーダーズゴールドカップにも出走し、カリブソングの2着と好走した。
- シバフイルドー
- 1970年代後半から1980年代前半にかけて活躍。5歳から10歳まで同一重賞(クイーンカップ:現在は廃止)を6連覇し、現在も日本記録として残っている。
発売している勝馬投票券
従来、他地区の広域場外発売時はホッカイドウ競馬が発売しない賭式(枠単・ワイド)を発売していなかったが、2012年2月20日以降の発売から発売主体に準じてすべての賭式を発売する。これに伴い、マークカードも改められた。導入開始時期は発売所により多少異なる公式サイト・トピックス(2012年2月15日)。○…発売 △…他地区場外発売のみ
| 単勝 | 複勝 | 枠番連複 | 枠番連単 | 馬番連複 | 馬番連単 | ワイド | 3連複 | 3連単 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
予想専門紙
以下の専門紙が販売されている。
- 競馬ブック(ホッカイドウ競馬版)500円
過去に存在した専門紙
スポーツ新聞などでの出走表掲載
道内で発行しているスポーツ新聞では、主に後半5-6レースが馬柱で掲載されており、概ねばんえい競馬よりも大きく扱われている。また一般紙の「北海道新聞」には、メインレースのみ簡易出走表を掲載している。東京都内で発行の「スポーツ報知」でも、概ね後半2レースが馬柱で掲載されている。
在宅投票
以下の在宅投票で、全レースを発売している。
- オッズパーク(旧D-net方式のみ)
- SPAT4(スパット・フォー)
- 楽天競馬
場外発売所
運営主体をまたぐ発売所の間では、投票券の払戻に互換性がない。
ホッカイドウ競馬が運営する場外発売所
ホッカイドウ競馬の全競走を発売するほか、一部を除き南関東地区を中心とした道外の地方競馬を広域場外発売する。なお、開催中の競馬場は本場となる。また、一部の発売所ではばんえい競馬も場外発売している(都合により、発売が休止される場合がある)。
2001年より、省スペース型ミニ場外「Aiba」を道内各地に展開している。地方都市中心部の空き店舗などを有効活用し、数台の発売機と2台ほどの払戻機にモニターを設置し、従来の場外発売所に比べ低コストで運営ができる施設として予想以上の収益を上げた。今後も更なる拡充が予定されている(後述)。
ホッカイドウ競馬・ばんえい競馬ともに発売
- 門別競馬場 - 沙流郡日高町富川駒丘76番地1
- ハロンズ岩見沢 - 岩見沢市6条西2丁目
- Aiba石狩 - 石狩市新港南2丁目729-3 サテライト石狩1F
- Aiba江別 - 江別市野幌町68番地
- Aiba小樽 - 小樽市築港11-2 ウイングベイ小樽(旧マイカル小樽)1F
- Aiba札幌駅前 - 札幌市中央区北4条西2丁目 パチンコひまわりタワー5F・6F
- Aiba滝川 - 滝川市栄町3丁目 高林デパート地下
- Aiba千歳 - 千歳市幸町3丁目3-2
- Aiba苫小牧 - 苫小牧市木場町1丁目 トマモール地下
- Aiba中標津 - 標津郡中標津町東31条南1丁目5番地
- Aiba函館港町 - 函館市港町3丁目17
- Aiba札幌中央 - 札幌市中央区南6条西1丁目1-1 サテライト札幌2F
- Aiba登別室蘭 - 登別市若草町4丁目23
- Aiba琴似 - 札幌市西区琴似2条1丁目3 三光ビル2F・3F
- Aiba静内 - 日高郡新ひだか町静内木場町2丁目1番30号
- Aiba浦河 - 浦河郡浦河町大通3丁目 ショッピングセンターMio2階
ホッカイドウ競馬のみ発売
- 旭川レーシングセンター - 旭川市宮下通15丁目
- Aibaくしろ - 釧路郡釧路町桂木3丁目
発売所の閉鎖・新設
2010年以前の動き
- 従来より場外発売を行っていた函館競馬場はスタンドの改築工事に伴い2008年のシーズン中に、ウインズ釧路とウインズ室蘭は2008年の最終開催日をもってホッカイドウ競馬の場外発売を終了したほか、Aiba留萌も2008年12月29日の発売をもって閉鎖した。
- 2008年12月9日より石狩市の競輪場外発売所「サテライト石狩」内に「Aiba石狩」を開設、ばんえい競馬や他地区の場外発売を開始した。ホッカイドウ競馬の発売も2009年の開幕から行っている。
- 2009年4月29日よりハロンズ釧路でホッカイドウ競馬の場外発売を開始したが、「Aibaくしろ」の開設に伴いホッカイドウ競馬の場外発売を終了した。
- 2009年6月9日より札幌市中央区の競輪場外発売所「サテライト札幌」2階に「Aiba札幌中央」を開設し、場外発売を開始した(出典)。
- 最終開催日である2009年11月19日の発売をもって、札幌競馬場におけるホッカイドウ競馬の場外発売を終了した。
- 2010年4月6日より釧路郡釧路町に「Aibaくしろ」を開設し、場外発売を開始した(出典)。ホッカイドウ競馬の場外発売は4月28日(2010年の開幕日)より開始。
その他
- 道内
- 以下のばんえい競馬が運営する場外発売所では、ホッカイドウ競馬を場外発売している。
- * 帯広競馬場 - 帯広市西13条南9丁目
- * ハロンズ名寄 - 名寄市西1条南8丁目
- * ミントスポット北見 - 北見市小泉408-1
- * アプスポット網走 - 網走市南4条東1丁目1-3 APTマツブンビル1階
- 道外
- 以下の発売所で、ホッカイドウ競馬の場外発売を行っている。発売日程は別途確認。
- * 大井競馬場 内「ふるさとコーナー」
- * 発売は南関東競馬開催日のみ。
- * 通常は当日の全レースを発売するが、南関東とホッカイドウ競馬の開催時間が異なる場合、発売は以下の通りとなる。
- * 南関東が昼間開催、ホッカイドウ競馬がナイター開催:南関東では開門予定時刻より発売開始。ただし、開門予定時刻の20分後より前に発走する競走は発売しない。また南関東の最終競走発走時点で発売中の競走がある場合は、その競走の発売締切時にすべての発売を終了するため、南関東の発売終了時刻以降に発走するホッカイドウ競馬の競走は前売発売のみとなる。
- * 南関東がナイター開催、ホッカイドウ競馬が昼間開催:南関東では12:00より発売開始。ただし、12:20より前に発走するホッカイドウ競馬の競走は発売しない。
- * ふるさとコーナーで発券した投票券の払戻は、ふるさとコーナーのみ取り扱う。
- その他、下記の発売所でも定期的に発売を行っている。
- * BAOO高崎(旧高崎競馬場)
- 上記以外の発売所でも、広域場外発売を実施する場合がある。詳細は主催者発表などを確認のこと。
払戻について
- 競馬場や各場外発売所での払戻業務は原則として開催日のみ行っているが、郵送での払戻も受け付けている。これは遠隔地や閉幕後など、次開催までに払戻有効期間を過ぎてしまう場合があるための措置。ただし、振込みなどに伴う手数料は差し引かれる。
- 従来は北海道競馬事務所が受付先になっていたが、2009年3月27日以降は北海道軽種馬振興公社に変更された。これに伴い、投票券の送付先住所も変更された。
- 以前は北海道競馬事務所に払戻専用窓口が設けられていたが、2009年1月20日をもって閉鎖した。
レース実況放送
下記の事業者が全レース完全生中継を実施している他、公式サイトでもレース実況をブロードバンドで放映している。
- スカパー!795ch「懐かし音楽★グラフィティTV/keiba」(競馬中継は無料)
- 旭川ケーブルテレビ(ポテト)16ch
- 実況・進行
- 西田茂弘(エフエムふくやま)
- 古川浩
- ※都合により、上記以外のアナウンサーが担当する場合がある。
- 解説
- 高倉克巳(競馬ブック)
- 古谷剛彦(楽天競馬スペシャルアドバイザー)
- 内容
- レース実況・オッズ放映やパドック解説を中心に、解説者の予想なども紹介する。
- 馬産地の関係者などをゲストに招いて、パドック特別解説やトークコーナーも盛り込む場合がある。
- 本場・各場外でも同時放映している。
実況放送協力店
かつては道内各地のレジャー施設や飲食店の一部で、協力店としてレース実況を放映していた。
勝馬投票券の発売は行わず、実況映像のみを放送する形式だった。
現在は公式サイトに協力店案内が掲載されておらず、各施設で実況放送を行っているかは不明。
その他のホッカイドウ競馬を扱う番組
- AIR-G'「Vivid Couleur」(毎週火曜日・7時43分頃)
- 開催期間中は「Vivid Sports」内でホッカイドウ競馬情報を伝えている。
- STVラジオ「牧やすまさのスーパースクランブル」(毎週火曜日)
- 開催期間中は「走れ!ホッカイドウ競馬」を15時台に放送。
関連項目
脚注
外部リンク