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ノルトライン=ヴェストファーレン州標準ドイツ語:, 低ザクセン語:)は、ドイツの16ある連邦州のひとつである。

州別の人口数は国内第1位で、人口密度も都市州を除いてトップである。ヨーロッパを代表する工業地帯であるルール地方は州の南西部に位置し、これまで(西)ドイツ経済を牽引してきた。ドイツ全体で12ある人口50万人以上の都市の内、5つがこの州に集まる。州都デュッセルドルフをはじめ、ケルンドルトムントエッセンデュイスブルクがそれである。

州名


州名は、北部(Nord=ノルト)ラインラント地方ヴェストファーレン地方との合成名である。州の西部が北ラインラント地方、東部がヴェストファーレン地方(英語名からウェストファリア地方とも呼ばれる)である。州の名が長いので、NRW州と略されることもある。

地理


西はオランダ、南西はベルギー、南はラインラント=プファルツ州、南東はヘッセン州、東と北はニーダーザクセン州と隣接する。州の西部は、ライン川が南から北西へ流れ、その周囲に商工業地帯が発達している。州の北部を東西にリッペ川が流れ、ライン川に注ぐ。リッペ川の流域にはヴェストファーレン平野が広がる。

歴史


今日の州域は、ドイツ帝国時代は、プロイセン王国ライン県 () 北部とヴェストファーレン県 ()、そしてリッペ侯国 () に分かれていた。

ファイル:Map-Prussia-RhineProvince.svg|ライン県
ファイル:Map-Prussia-Westphalia.svg|ヴェストファーレン県
ファイル:Deutsches R Lippe.png|リッペ
第一次世界大戦ドイツ革命後、プロイセン王国の州はそのままプロイセン自由州 () の県となった。ただし、ルール地方1923年1月11日から1930年6月30日までフランスベルギーの占領下にあった。リッペはリッペ自由州 () となった。

第二次世界大戦後、ラインラント州は北部がイギリスの、南部がフランスの占領地区となった。イギリスの軍政当局は、同様にイギリス占領地区となっていたヴェストファーレン州とを1946年8月23日に合併させて、ノルトライン=ヴェストファーレン州を発足させた。さらに、イギリスが本部を設置していた小州のリッペを、1947年1月21日にノルトライン=ヴェストファーレン州と合併した。リッペの合併については、1948年11月5日に州議会によって事後承認された。1949年5月8日ドイツ連邦共和国基本法が可決し、その施行日の5月24日に、ノルトライン=ヴェストファーレン州はドイツ(西ドイツ)の連邦州となった。

政治

州議会



州議会議事堂(デュッセルドルフ)
州議会 (Landtag) の定数は181で、2012年5月13日に行われた前回選挙での政党別議席配分は以下の通りであるNRW-Wahl im SZ-Liveblog Rot-Grün regiert in Düsseldorf(2012年5月14日 南ドイツ新聞 2012年5月16日閲覧) (選挙制度の関係上超過議席が発生している)。社会民主党が2010年の選挙より支持を伸ばして32議席増の99議席を獲得した一方で、前回社会民主党と議席数が同じだったキリスト教民主同盟は議席を伸ばせず、ハンネローレ・クラフト率いる社会民主党が、同盟90/緑の党との連立政権を維持した。また、ドイツ海賊党が初めて議席を獲得する一方で、2010年の選挙ではじめて11議席を獲得して州議会に登場した左翼党は、今回は得票が5%に届かず、議席を失った。

歴代州首相


地方行政


ノルトライン=ヴェストファーレン州政府は、州内を5つの行政管区(, とも訳される)に分けて、その地域で州の権限に属する職務を執行すると共に、域内の地方自治体の活動を監督する。これらの行政管区は自治体ではなく、議会をもたない行政官庁である。2012年に3つに減少させる計画が立てられているが、なお反対論も多い。地方自治体は、広域自治体の(, クライス)と基礎自治体の市町村(, ゲマインデ)の2層構造をとる。この場合の市町村は、市と町と村の総称ではなく、日本の市町村に相当する地方公共団体の意味である。市町村は396あるが、そのうち23都市は郡に属さない独立市で、郡の事務とされている事項をも自ら取り扱う。したがって、郡独立市のみは1層構造となる。郡は31ある。

行政管区



郡の区分図
郡と郡庁所在地。冒頭の数字は、区分地図の数字に符合する。郡名のみドイツ語綴りを付記した。

  1. アーヘン郡 () - アーヘン
  2. ボルケン郡 () - ボルケン
  3. コースフェルト郡 () - コースフェルト
  4. デューレン郡 () - デューレン
  5. エネペ=ルール郡 () - シュヴェルン
  6. ライン=エルフト郡 () - ベルクハイム
  7. オイスキルヒェン郡 () - オイスキルヒェン
  8. ギュータースロー郡 () - ギュータースロー
  9. ハインスベルク郡 () - ハインスベルク
  10. ヘルフォルト郡 () - ヘルフォルト
  11. ホッホザウアーラント郡 () - メシェデ
  12. ヘクスター郡 () - ヘクスター
  13. クレーフェ郡 () - クレーフェ
  14. リッペ郡 () - デトモルト
  15. メルキシャー郡 () - リューデンシャイト
  16. メットマン郡 () - メットマン
  17. ミンデン=リューベック郡 () - ミンデン
  18. ライン・ノイス郡 () - グレーフェンブロイヒ
  19. オーバーベルギッシャー郡 () - グンマースバッハ
  20. オルペ郡 () - オルペ
  21. パーダーボルン郡 () - パーダーボルン
  22. レックリングハウゼン郡 () - レックリングハウゼン
  23. ライニッシュ=ベルギッシャー郡 () - ベルギッシュ・グラートバッハ
  24. ライン=ジ-ク郡 () - ジークブルク
  25. ジーゲン=ヴィットゲンシュタイン郡 () - ジーゲン
  26. ゾースト郡 () - ゾースト
  27. シュタインフルト郡 () - シュタインフルト
  28. ウンナ郡 () - ウンナ
  29. フィールゼン郡 () - フィールゼン
  30. ヴァーレンドルフ郡 () - ヴァーレンドルフ
  31. ヴェーゼル郡 () - ヴェーゼル

独立市


独立市の区分図

  1. アーヘン ()
  2. ビーレフェルト ()
  3. ボーフム ()
  4. ボン ()
  5. ボトロップ ()
  6. ドルトムント ()
  7. デュイスブルク ()
  8. デュッセルドルフ ()
  9. エッセン ()
  10. ゲルゼンキルヒェン ()
  11. ハーゲン ()
  12. ハム ()
  13. ヘルネ ()
  14. ケルン ()
  15. クレーフェルト ()
  16. レバークーゼン ()
  17. メンヒェングラートバッハ ()
  18. ミュルハイム・アン・デア・ルール ()
  19. ミュンスター ()
  20. オーバーハウゼン ()
  21. レムシャイト ()
  22. ゾーリンゲン ()
  23. ヴッパータール ()

広域連合


郡と独立市は、さまざまな自治体連合団体を結成し、特定の行政運営を共同で行う。

シンボル



ファイル:Coat_of_arms_of_North_Rhine-Westfalia.svg|州の紋章
ファイル:Flag_of_North_Rhine-Westphalia.svg|州旗
ファイル:Flag_of_North_Rhine-Westphalia_(state).svg|州政府旗

紋章は、左右と下部に3分割されている。向かって左にはラインラントのシンボルとして、緑地に白いライン川が描かれる。向かって右にはヴェストファーレンのシンボルとして、赤地に跳躍する白馬が描かれる。この白馬は、ニーダーザクセン州と同じく、中世初期のザクセン大公ウィドゥキントの伝説の白馬であると一般に説明される。下側には、リッペのシンボルとして、赤いバラが描かれる。州の旗は、緑、白、赤の3色横縞旗。これは、旧ラインラント州の旗に使われていた緑と白に、旧ヴェストファーレン州の旗に使われていた赤と白とを組み合わせてデザインされた。州政府庁舎などで使用される旗には、中央に州の紋章が描かれる。

脚注


外部リンク





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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


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