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タイガーマスクは、梶原一騎原作、辻なおき作画のプロレス漫画およびアニメ作品である。

漫画

1作目


1968年1月号から1969年10月号まで『ぼくら』、1970年1号から1971年23号まで『週刊ぼくらマガジン』、1971年26号から同年53号まで『週刊少年マガジン』に連載。知名度の点では、「巨人の星」や「あしたのジョー」と並んで、梶原一騎の代表作に数えられる。しかし、連載開始時の掲載誌が『ぼくら』であり「悪役レスラー養成機関」などの現実離れした設定や、数々の奇抜なデスマッチ描写、後年の仮面ライダーを連想させるギミック満載の架空覆面レスラー達などから、上記2作より低年齢向けとみなされることが多い。

  • 同じ孤児出身で格闘技の世界に身を投じる「あしたのジョー」の主人公・矢吹丈と、本作の伊達直人の好対照
  • 「大金を稼げるようになったのは虎の穴のおかげ、恩知らずは死ね!」と断じる“育ての親”との死闘という、「巨人の星」の星親子よりさらに壮絶なエディプスコンプレックスの物語としての側面
  • あるいは、孤児に試練を与え、勝ち残ったものだけを育てる虎の穴と、孤児を無条件で支援する伊達直人の「孤児支援への姿勢」に関するイデオロギー対立

などが指摘されている豊福きこう『水原勇気0勝3敗11S』情報センター出版局、1992年

ストーリー


孤児院ちびっこハウスの伊達直人は動物園の虎の檻の前でケンカをしたのがきっかけで、悪役レスラー養成機関「虎の穴」にスカウトされる。虎の穴での殺人トレーニングをこなす日々の中で、自分と同じような生い立ちを持つ孤児たちに、同じような苦しみを味わわせたくないという想いを抱くようになり、虎の穴を卒業、「タイガーマスク」としてプロレスデビューをしてからは、収入の一部を孤児院へ寄付するようになった。当初は虎の穴へのファイトマネーの半額という上納金は支払った上で、自分の手取り分の範囲内での援助を考えていたが、自分の出身施設である孤児院「ちびっこハウス」の窮状を知り、虎の穴へ納める分まで寄付せざるを得なくなる。虎の穴はタイガーを裏切り者とみなし、タイガーを倒すための刺客を次々と送って来る。

デビューからしばらくの間は悪役として振舞っていたが、同じ裏切り者となるなら、せめて後輩となる「ちびっ子ハウス」の子供たちに恥じない戦いをしたいと、正統派スタイルへ転向。当初は、身についた悪役ファイトが抜けきれず、また正攻法では大物レスラーを相手に通用しないので、苦闘の連続だった。レフェリーの目を盗んだ喉笛へのトウキックなどの隠し技を使うこともあったが、ジャイアント馬場にあっさりこれを見抜かれ、以後封印する。

やがて、ウルトラ・タイガー・ドロップ、フジヤマ・タイガー・ブリーカー(アニメでは「ウルトラ・タイガー・ブリーカー」)、タイガーVなど、独自の必殺技を開発していく。

しかし、虎の穴が次々と送り込んでくる悪役レスラーたちとの死闘の中、反則に反則で応えてしまうこともしばしばあり、「虎の穴」で身についた悪役スタイルと正統派でありたい意識の中でながく葛藤した。彼がこの苦悩から解放されるのは、ミル・マスカラスの弟、エル・サイケデリコから、正統派のイメージにこだわるあまり、ルールで認められた5カウント内の反則まで否定してしまった兄の苦悩を聞かされてからである。

この助言を受けて、ようやく「虎の穴」の呪縛から逃れ、テクニックでも反則技でも一流だったルー・テーズの再来を目指すこととなる。ドリー・ファンク・ジュニアとの世界タイトルマッチが実現、ぎりぎりまで追い詰めるものの、ジュニアはセコンド・シニアの指示でレフェリーの沖識名を殴打、苦し紛れの反則負けにもちこまれタイトル奪取ならず。大阪での再戦当日、車にひかれそうになった子供をかばって死亡する。最後の力を振り絞って虎の覆面を近くの川へ投げ捨てたため、伊達直人の事故死とタイガーマスクの失踪はむすびつけて考えられることはなかった。

タイガーマスクと戦った実在レスラー


実在のプロレスラーも作品に登場しタイガーマスクと戦っている。

この中では、ドン・レオ・ジョナサンは、得意技のハイジャック・バックブリーカーでタイガーマスクに勝利した唯一の実在レスラーである。ただし、これらエピソードは、現在読めるほとんどの版で欠番になっている。

タイガーマスク・ザ・スター


梶原一騎没後、『東京スポーツ』において実弟である真樹日佐夫原作、風忍作画によるコミック『タイガーマスク・ザ・スター』が1993年から1994年にかけて連載された。この作品はリメイク的な内容となっており、「孤児院で育った青年・紅血勇児(くれない・ちゅうじ)が、謎のマスクマン『タイガーマスク・ザ・スター』としてアメリカの闇プロレス組織から抜け出し、表舞台のWWF(現WWE)に転進、やがて日本マット界へと舞台を移していく」という話。「孤児院」「実在レスラーとのからみ」「闇レスラー出身」など共通点は多いが、掲載紙がスポーツ新聞だったこともあり内容はかなりアダルト向けであり、アメリカが舞台であることなどが異なる。

1994年に真樹指揮のもと海外で実写化されている。日本ではオリジナルビデオにて、「闇のファイター/ビハインド・ザ・マスク」のタイトルで、2まで発売された。

単行本は2巻まで出て、いよいよ日本を舞台にして日本人レスラーと絡んでいくところまで進展していたが、『タイガーマスク』の作画担当である辻なおきが「自分に無断ではじめた連載」と連載差止めを要求し、未完で中止された。

アニメ版の2作目を元にした漫画作品


アニメ



1作目


『タイガーマスク』
東映動画製作、よみうりテレビNTV系列で1969年10月2日から1971年9月30日まで放映。全105話。2012年4月6日からTOKYOMXにて再放送中。

キャスト
伊達直人 / タイガーマスク:富山敬(第32 - 39話は森功至が代役)
ルリ子たちと共に「ちびっこハウス」で育った孤児。中学生3人をやっつけた素質を見込まれてスカウトされ、悪役レスラーの養成機関である「虎の穴」に入るため外国に渡った。過酷な特訓に耐えてタイガーマスクとなると帰国し、ちびっこハウスを度々訪れては援助の手を差し伸べる。自分がタイガーマスクであることを隠すためにわざと軽薄に振る舞い、子供たちからは“キザ兄ちゃん”と呼ばれている。

若月ルリ子:山口奈々(第1 - 77話) / 野村道子(第78 - 105話)
若月先生の妹であり、直人とは兄弟同様に育った幼なじみ。兄を助けて苦しい家計をやりくりするしっかり者で、ちびっ子ハウスでは母親がわりとなって子供たちの世話をやき、“ルリ子姉さん”と慕われている。優しく健気な女性だが、子供たちを守るためなら一歩も引かない芯の強さを持っている。直人には淡い恋心を抱いている。

若月先生:中川謙二
亡き父の意思を受け継ぎ、一度は解散したちびっこハウスを再建した人物。身よりのない孤児たちを引き取って育てている。温厚な人柄で、子供たちのイタズラにもめったに怒ることはない。父親代わりになって子供たちを温かく見守っている。

健太:野沢雅子
ちびっこハウスの一員で、わんぱくで人一倍負けん気の強い男の子。どんな敵にも恐れずに立ち向かってゆくタイガーマスクに憧れている。最初は直人のことを金持ちであることをひけらかすキザ野郎だとして嫌っていたが、次第に心を許して慕うようになってゆく。

ジャイアント馬場兼本新吾
人格、実力、人気共にナンバーワンの、日本プロレス界のエース。恵まれた体格を生かした必殺技・16文キックは、とてつもない破壊力を秘めている。タイガーの実力を認め、正統派レスラーとなるよう助言。自身のタッグパートナーに選んだこともある。「グレート・ゼブラ」とは彼の事である。

アントニオ猪木中曽根雅夫
日本プロレス界の若きホープ。馬場に比べるとやや直情的な性格だが、タイガーが悪役から転向してからは良き先輩として力になる。その実力は誰もが認めるところであり、タイガーとタッグを組むことも多い。

大木金太郎富田耕生
アジア選手権に韓国代表として日本代表のタイガーマスクと共に出場。ミスター・?(クエッション)に一杯喰わせるなど、タイガーマスクの優勝に援護を果した。

嵐虎之介:北川国彦
嵐十段と呼ばれる柔道家。高潔な人格者で、正統派レスラーに転向した後も反則ファイトを捨てきれないタイガーに助言を与え、心の迷いを克服させた。剣術の大家でもあり、その極意を披露することでタイガーにオリジナル必殺技を開発するヒントを与える。

ミスターX:柴田秀勝
「虎の穴」極東地区を統括するマネージャー。外見は紳士だが、性格は恐ろしく冷酷かつ残忍。掟である上納金の支払いを拒絶したタイガーを裏切り者と認定し、処刑のために殺し屋や死神レスラーたちを次々と日本に送り込む。本作は柴田の声優デビュー作でもある。

虎の穴の三人の支配者(キング・タイガー:中曽根雅夫、ビッグ・タイガー:北川国彦、ブラック・タイガー:中川謙二
悪役レスラー専門の養成機関「虎の穴」に君臨する三人の恐怖の支配者。三人とも同じマスクをかぶっているため、国籍・年齢などは一切不明。その冷酷さと残酷さは、ミスターXですら青ざめるほどである。組織の掟を破った者は決して許されず、地の果てまでも刺客に追われて処刑される。その正体はかつて世界中のマット界で暴れまわった「幻の三人のタイガー」であり、終盤では自らタイガーを抹殺すべく出陣する。なおブラック・タイガーは実在するプロレスラーとは異なり、黒い虎の覆面ではなく全身の肌が黒いレスラーである。

虎の穴のボス / タイガー・ザ・グレート / ミラクル3:鈴木泰明
当初は姿を見せない謎の存在だが、「幻の三人のタイガー」までも敗れたことを受け、タイガーマスク抹殺の指揮をとるようになる。ミスターXに直人を暗殺せよと指令を与えつつ、来るべき対決に備えてタイガーの戦い方を研究し、実力を見極めようとする。その正体は「虎の穴」の創設者で、かつては世界中を荒らしまくった天才レスラー。

大門大吾 / ミスター不動:立壁和也
かつて「虎の穴」で共に修業した直人の親友。訓練生時代に脱走を図るが失敗。その時に命を救われて以来、直人には恩義を感じていた。実力はタイガーに勝るとも劣らず、「虎の穴」ではコーチも務めていた。ミスターXによって死よりもつらい拷問を受け、親友と戦うことに苦悩しながらもタイガーマスク抹殺の刺客となる。

高岡拳太郎 / ケン高岡 / イエローデビル:田中亮一
「虎の穴」の刺客レスラーの一人。病身の母と幼い妹のため、牛乳配達をして家計を支えていたが、座卓を一撃で叩き割る空手の実力を買われ、「虎の穴」の練習生としてミスターXにスカウトされた。残してきた家族を思って脱走を図るものの失敗。母親が死んだのはタイガーのせいだと吹き込まれ、打倒タイガーマスクを誓う。しかしタイガーに敗れた後、母の死の真相を知らされ「虎の穴」を脱退。正統派レスラーとしての道を歩んでいく。

アナウンサー:野田圭一

その他の登場レスラーの

作品解説

アニメ版は、漫画版の連載とほぼ同時進行で放送されていたが、中盤で、アニメの進行が漫画連載に追いついてしまったため、徐々にオリジナルストーリーが目立つようになっていき、終盤では一部原作の要素は取り入れているものの、全く別の展開となった。

原作との差異
「虎の穴」からの刺客と対決するという大筋は原作と同じだが、原作が荒唐無稽な「虎の穴」との対決と、リアルだが地味な実在レスラーなどとの対決が混在した、いささかバランスの悪い内容になっているのに対し、アニメ版は「虎の穴」との孤独な戦いと、より深い人間関係をドラマティックに描いたストーリーで、大人の観賞にも堪える出来となっている。但し覆面ワールドリーグ戦の面々、ミスター・カミカゼ(原作では虎の穴出身レスラーで空手家あがりだが、アニメ版では嵐虎之介門下の柔道出身の非虎の穴レスラーと設定が異なる)、レッドデスマスク(赤き死の仮面)など原作に準拠したキャラクターも多数登場している。原作よりはジャイアント馬場以外のアントニオ猪木、大木金太郎などにもスポットが当たっており、終盤には坂口征二も登場した。反面、原作の覆面デスマッチシリーズは散発的に虎の穴および虎の穴の雇われレスラーとの対決に変更され、少々間延びした印象になったことは否めない。原作と異なり、ザ・ピラニアンが虎の穴出身レスラーとなっている。

原作と最も大きく異なっているのが最終回である。アニメ版の最終回は、「虎の穴」のボスがマスクを被った最強最後の悪役レスラー「タイガー・ザ・グレート」との決戦で幕を閉じる。
タイガーは、最初はいつものように反則技に耐えてクリーンな試合をするが、グレートは殺意剥き出しで凶悪な反則技を連発。そして、タイガーは、グレートの顔面への凶器攻撃を間一髪で避けるが、マスクが完全に脱げてしまい、正体が伊達直人であることが白日の下に晒されてしまう。涙を流しながら高々と笑うタイガー=伊達直人は、グレートに対し、「虎の穴からもらったものをたたき返してやる。それで俺は伊達直人に返るのだ」と宣言。グレートを上回る容赦ない反則攻撃を繰り出し、ついにはジャイアント馬場、アントニオ猪木の制止すら無視して、グレートに止めを刺してしまう。だが、試合後冷静になり、リングにおける自らの行いを恥じた伊達直人が、飛行機で国外へ旅立つところで終わる。

製作エピソード
本作は日本のテレビアニメで初めて、原画からセルへ絵を転写するトレースマシンを導入した作品である。このため線の多い劇画をアニメ化することに成功した。
最終回は(当時の)通常の3倍の作画枚数が費やされたという。制作サイドは後半部がかなりオリジナルストーリーになっていた上に、原作とはかけ離れた、かなり大胆な結末にしたことで、原作者である梶原一騎の反応を非常に気にしていたが、梶原一騎はこのアニメ版の最終回を非常に気に入り、「こういう最終回が書きたかった」と語ったという。
主題歌の歌詞にある顔面への拳による攻撃は、プロレスでは基本的にルール違反である。しかし、一般的なプロレスでは5カウント以内の反則はルールで認められており、梶原作品ではベビーフェイスのレスラーもよくパンチを使う。
作画も、漫画版とは違ったタッチになっているが、DVDの特典として収録されているパイロット版の作画はマンガ版と酷似している。
脚本家の辻真先によると、当時は「テレビアニメは滅んだかもしれない」という大変な時期だった。これは1968年のマルサン商店、1969年の今井科学の両社の倒産が影響している。両社はキャラクター玩具で業績を拡大したが、キャラクター玩具の急速な需要の変化に耐えきれず倒産した。このため玩具業界では「キャラクターは危険」という認識が根付いた。鉄腕アトム以来、アニメ制作会社は高額なテレビアニメ制作費の赤字を、玩具などの関連商品の商品化収入で補っていたが、玩具業界が商品化してくれないため、制作費が調達できずテレビアニメの制作本数は減っていた。だが本作は約2年間と長期間放映された。これは本作の高視聴率もあるが、中嶋製作所のタイガーマスクのソフト人形がヒットしたためで、本作は当時のアニメではトップレベルの商品化収入を誇った。この成功が仮面ライダーに影響を与えた。仮面ライダーは仮面の主人公、悪の組織からの逃亡者であること、環境破壊を訴えること、バンダイから発売された仮面ライダーのソフト人形が中嶋製作所のタイガーマスクのと同じギミック(人形のマスクを外すことができる)を持つ、などの影響を受けた。なお、仮面ライダースーパー1の終了で仮面ライダーシリーズが一旦終了したのと同時期に仮面ライダーと同じスポンサーであるポピーの提供を受けてタイガーマスク二世の放映がスタートしている。
原作では実在外人レスラーは実名で登場させているが、アニメでは若干アレンジされている。例えば、バディ・ロジャースは「ラジャー」、ボボ・ブラジルは「ポポ・アフリカ」に名前が変更されている。
関東地区では、放送終了直後の1971年10月3日から翌1972年3月26日まで、毎週日曜日の12:15 - 13:15に、2本をまとめて再放送した。半年で2本立ては1年分になるため、放送しない回もあった。ただし、すでにスポ根ブームが下火になったこと、さらに裏番組が『NHKのど自慢』など強豪揃いだったため、視聴率はさほどでもなかった。

主題歌
オープニング『行け!タイガーマスク』
作詞:木谷梨男、作曲・編曲:菊池俊輔、唄:新田洋 / スクールメイツ

エンディング『みなし児のバラード』
作詞:木谷梨男、作曲・編曲:菊池俊輔、唄:新田洋 / スクールメイツ

最高視聴率
31.9%(1970年3月19日、アニメ歴代12位)
ビデオリサーチ調べ、関東地区

2作目


『タイガーマスク二世』
東映動画製作、テレビ朝日系列で1981年4月20日 - 1982年1月18日に放送。全33話。
登場人物※:後は担当声優
亜久竜夫 / タイガーマスク二世:堀秀行
9年近くの空白を開けて甦ったタイガーマスク。「正義が力」を旨とし、自称的な後継者だが伊達直人の遺志を受け継ぐことを観客に公言した。その正体は日の出スポーツの新聞記者「亜久竜夫」。彼は直人と同じく「ちびっこハウス」と「虎の穴」の出身である。当初は健太少年が成人した姿と思われていたが、最終回近くに別人であることが発覚する。なお、前作では竜夫らしき人物は全く登場していない。当初「黄色い悪魔」だった初代に対し、最初から正統派レスラーとして確立されている。竜夫としては直人同様に普段は冴えなく、お人好しである。ちなみに下着はブリーフを着用。赤いスポーツカーを常用しているが、タイガーマスクとして活動している時は装甲が裏返り、虎柄に変形、タイガーハリケーンとなる。ポピニカから商品化もされている。
アイアンガー:不明
二世のスパーリングパートナーの虎。竜夫が修行中の旅の際に出会った。鎧を装着している。
アントニオ猪木:田中崇
新日本プロレスのエース。初代タイガーマスクとも共に闘った。二世の素性を知り協力して宇宙プロレス連盟と戦う。
日の出スポーツデスク :大塚周夫
何かとドジな竜夫を怒鳴りつける上司。
有吉みどり:川島千代子
日の出スポーツのカメラマン。女だてらにオートバイを使用する快活な女性。常時、身体の線が見えるライダースーツを着用しており、中々良いプロポーションをしている。竜夫をコンビを組んでるがドジで頼りない竜夫のために特ダネを取り逃がす事が多い。が、そんな竜夫を憎からず思っており好意を抱いている。
立花純子:小山茉美
一也の姉。最終回近くで素性が明らかになる。
立花一也:間嶋里美
坂口征二のファンであったが、宇宙仮面SFよりタイガーマスクに助けられたことにより乗り換えた少年。
石松記者:塩沢兼人
才賀記者:田中秀幸
日の出スポーツのライバル会社の記者。みどりに好意を持っているが当人は竜夫が気になるために相手にされてない。
宇宙プロレス連盟盟主、アーマー・ハッサン:大塚周夫
世界の石油王。日本プロレス乗っ取りを企み、トレーニングジムを設置した豪華客船オイルキング号にて来日する。当初は宇宙プロレス連盟の影の支配者としてベールに包まれていたが最終回でタイガーマスクとついに対決する。日の出スポーツ(竜夫)からの取材に対し、「力こそ正義」が信念であると答えている。
ギラド:田中康郎
ハッサンの腹心。
宇宙仮面SF:岸野一彦
宇宙プロレス連盟の刺客、第1号。リターンマッチも行っている。正体はNASAの元宇宙飛行士、ヘンリー少佐。ジョージという病身の息子がいる。
吸血仮面ザ・バット
宇宙プロレス連盟の刺客、第2号。正体はタイ式ボクシング重量級チャンピオンのタジャット・ソムキ。タイガーマスクに敗北後、Mr.WHO1号&2号に処刑された。
Mr.WHO1号&2号
宇宙プロレス連盟の刺客、第3号。テキサス州出身。
リタ:中谷ゆみ
アメリカの女性記者。かつて、竜夫とともに虎の穴で地獄の特訓を受けた女性レスラーだった。宇宙プロレス連盟の刺客、アイアン・マスクの正体。
ヘル・ホークス
宇宙プロレス連盟の刺客。二人組。「生きた凶器」で坂口藤波組を苦しめる。
青銅マッスル
宇宙プロレス連盟の刺客。身長215㎝、体重220㎏の巨漢。ヒマラヤ出身で雪男の末裔。猟銃で撃たれ、負傷していたところをビート少年に救われたため、ビートの命令のみを受け付ける。死神シルバーの相棒。
死神シルバー
宇宙プロレス連盟の刺客。反則を行わないタイガー&猪木組に影響を受け、正々堂々と勝負を決すべく連盟を離脱した。正体は”銀の弾丸”と呼ばれた南アフリカの陸上競技選手、シルバー・コーネル。タイガーをかばって宇宙プロレス連盟の刺客に致命傷を受け、恋人と再会することなく息絶えた。
デビル・ピューマ
宇宙プロレス連盟の刺客。連盟に挑戦状を叩きつけたスタン・ハンセンと対戦。
白魔ナイト
宇宙プロレス連盟の刺客。バトルロイヤルによるデスマッチに宇宙プロレス連盟代表として参加する。
ザ・ストロングス
「力こそ正義」を信条とする、宇宙プロレス連盟の最強レスラー。アンドレ・ザ・ジャイアントを相手に、圧倒的な強さを見せる。
SPI長官ゲラー
アブドーラ・ザ・ブッチャー佐藤正治
悪役レスラーでタイガーマスクの首を取ることを公言しながらも、宇宙プロレス連盟に対しては良く思ってない。みどりの取材などでディスコで踊るなど茶目っ気もある。
若月ルリ子:山口奈々※第32・33話
最終回近くで「ちびっこハウス」のシーンで登場。初作の最終回で伊達直人に誓ったように、現在も孤児の育成を続けている。なお、竜夫の「ちびっこハウス」での登場は彼女の回想シーンの幼少のころのみである。
アナウンサー / ナレーター:矢田耕司

作品解説

前作『タイガーマスク』は原作とアニメでは結末で相違があるが、『タイガーマスク二世』では原作の結末が採用されており、伊達直人は既に故人とされている。TV朝日での放送なので、協力は新日本プロレス。タイガーマスクの後見人はアントニオ猪木のみ。猪木はテーマソングまで作られるほどにクローズアップされていた。日本テレビ系列の全日本プロレスのジャイアント馬場は当然登場しない。また初期には実在のレスラーを使うことを避け、多数のオリジナルのレスラーを登場させていた。外人レスラーでは新日本に移籍したばかりのアブドーラ・ザ・ブッチャーのみ実名で登場している。日本人レスラーでは藤波、坂口が実名で登場している。
主人公は新聞記者という正業を持ち、覆面で正体を隠してタイガーマスクとなっている。前作と同様に全員に正体を隠しており、秘密の特訓基地である富士山麓樹海のタイガーピラミッダーを共同で使用している。猪木のみには正体を明かし、お互い協力を誓い合った。しかし、最終回を待たずに新聞社での同僚・有吉みどりと敵の首謀、アーマン・ハッサン(後述参照)には正体を知られてしまう。前作との共有点は、主人公の出身である「ちびっこハウス」と「虎の穴」のみである。
敵組織は「虎の穴」から大富豪にして某国の実権者であるアーマン・ハッサンが組織した「宇宙プロレス連盟」に変わった。この某国は中近東にあるとされており宇宙プロレス連盟幹部であるギラドのコスチュームもそれを思わせるものであるが、ただし正確に中近東、アラブと明言されてはいない。
「虎の穴」については、総帥が「正統派プロレスで、自分を超える者を『最強のレスラー』として輩出させたいという本心を持っていた」という設定がなされており、他にも女子であるリタの入門を許すなど相当に印象が変わっている。ミスターXなどの「虎の穴」の暗部を担う存在も登場せず、本作に関する限り悪の組織としての印象は全く感じられなくなっている。
その代わり、宇宙プロレス連盟側にミスターXと容貌が酷似したSPI長官ゲラーが登場しており、ミスターX同様に汚い仕事を担っている。また、宇宙プロレス連盟は敗北した宇宙仮面SFを猛獣との格闘刑で、吸血仮面ザ・バットを次なる刺客のデモンストレーションで処刑する、ミスター・フーを毒殺するなど多数の殺人も犯しているが、暴力のみならず「金で人を縛る」手法を多く使用しており、社会的地位を失墜したヘンリー少佐を死んだ仲間の遺族に支払う金に困っているところに目をつけ宇宙仮面SFとしてスカウトする、アメフトチームを丸ごと買い取りタイガーへの刺客に使うなどの描写も見られた。これにのっとり、タイガーが宇宙プロレス連盟に「買われそうに」なった高校生を救うため前払いされた契約金を肩代わりして返すなど、金で解決を図ったケースも登場した。
実在の初代タイガーマスクと並列している為、番組の終盤に実写の技が紹介されている。タイガーをはじめとする登場レスラーの必殺技には現実には不可能な技(タイガーの必殺技としてキン肉ドライバーに酷似した技が登場している)、真空と無重力を誤解するなどトンデモな解説がつけられた技も登場した。

ドリルマンなど漫画版のみに登場のレスラーも何人か存在する。


主題歌
オープニング『タイガーマスク二世』
作詞:保富康午、作曲・編曲:菊池俊輔、唄:水木一郎 / コロムビアゆりかご会

エンディング『いのちをかけて』
作詞:保富康午、作曲・編曲:菊池俊輔、唄:水木一郎 / こおろぎ'73

実写映画



2011年2月、故梶原一騎の実弟真樹日佐夫が、11月公開予定を目指し製作すると発表。故・梶原一騎氏の実弟、真樹日佐夫氏が『タイガーマスク』実写映画化を明言 ニュース-ORICON STYLE-この時点でキャストや主な詳細は未定。
同年11月、公開時期を2012年内とし、メインキャストがマスコミを通して発表されたウエンツがタイガーマスク!初の実写映画化で変身:芸能:スポーツ報知。監督は落合賢

キャスト

その他



  • アニメ第1作で作画監督を務めた小松原一男は最終回「去り行く虎」の放送日当日、新婚旅行で青森に行っていた。地元の青森放送で同時ネットされていることを知らなかった彼はそのことをテレビ欄で知り、新婚旅行そっちのけで急遽、タクシーを使って宿泊先の旅館へ駆け込んで最終回を見たという。その騒ぎが元で旅館の関係者、宿泊客からのサイン攻めにあった。
  • アニメ版の1作目は、絶頂期には視聴率が40%を超える程の人気を得たため、日本テレビではホテルでの祝賀パーティを開いて梶原を接待した。しかし、後に二世と(現実の)初代タイガーマスクがテレビ朝日で人気を得た頃、日本テレビ関係者は梶原に対し「ウチで生まれたタイガーマスクがテレ朝さんに養子に行ってまんな」などと、かなり皮肉を言ったという。そのため、2代目タイガーマスクがデビューする事になった際、日本テレビ関係者は「生まれ故郷に戻って来た」と、かなり力を入れてアピールを行なった。その一環として2代目のデビュー戦では、当時日本テレビ所属の徳光和夫アナウンサーを駆り出し、登場前に「タイガーマスクが帰ってきました!」と紹介させた。
  • 『タイガーマスク二世』は開始から半年近く、裏番組として日本テレビ系で梶原原作の『あしたのジョー2』が放映中だった(『あしたのジョー2』は高森朝雄名義)。
  • 格闘家の勝村周一朗は「リアルタイガーマスク」のニックネームで紹介されることがある。これは彼が児童養護施設に勤務していることに由来する。
  • 恵まれない人々や子供たちのために善意の行動を行う一般人が、正体を隠すためにタイガーマスクの覆面を被ったり、「伊達直人」を名乗ることがある。その一例を下記に列挙する。
    • 阪神・淡路大震災の際、タイガーマスクの覆面を被った者が存在し、避難住民(特に子供)に対して救援物資を配ったりしていた。震災年のクリスマスにも児童養護施設にケーキを配るなどの行為をしていたが、正体などは不明である。なお、この人物は震災当時の兵庫県で被災者に悪事を働き金銭を巻き上げようとする暴力団などと闘い、負けたことがないことからアニメ・実在を含めた全てのタイガーマスクの中で最強であると言う意見が存在する。当時の被災地で、悪事を働く輩と闘う被災者の味方の象徴として、現在でも彼を「リアル・タイガー」と呼ぶ人が数多く存在する。なお、施設へのクリスマスプレゼントは、2009年をもって一旦終了した模様である。一連のタイガーマスク運動との関係は不明であるが、彼を知っている者で運動に参加した者は居ると思われる。
  • パロディとして、週刊少年ジャンプに連載された『ジャングルの王者ターちゃん』に「タスマニアタイガーマスク」という名のレスラーが登場している。
  • 関連商品として珍しい物としては、「タイガーマスク二世」の劇中に登場するタイガーハリケーンのミニカーがポピーより発売された。タイガーマスクの専用車からカモフラージュ用の一般車両へと変形するというギミックが搭載されている。「チェンジマシン」シリーズ全3種のうちの1つとして発売され、他の2種類は「タイガーマスク二世」との関連はない。のちにこの玩具のコンセプトを引き継ぐ形で「特警ウインスペクター」のウインスコードが企画・製品化されている。
  • 2007年中央競馬にデビューした競走馬タイガーマスク(父・キングマンボ)は馬主が獲得した賞金及び調教師が獲得した進上金を全額児童養護施設に寄付する、と発表して話題になった。なお、同馬のメンコ(覆面)はタイガーマスクのものをモチーフにしている。
  • 劇中で語られる「虎だ、お前は虎になるのだ」のフレーズは、数多くのマンガ、アニメ、ドラマや小説などで、引用されたり改変されたりしてたびたび使用される。
  • テーマ曲は現在も非常に人気が高く、テレビ番組で虎やそれにまつわる事物を題材にしたコーナーがあると、よくBGMとして使用されている。2008年のTBS『スーパーサッカー』内のコーナー「ボレーの虎」では、OP曲だけでなく、失敗した際にED曲の物悲しいメロディーが流れている。
  • 2010年6月14日放送の『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)でワタミ渡邉美樹会長が父の会社の経営が行き詰まり、多額の借金を背負い貧しい暮らしを送る少年時代に『タイガーマスク』を読んで主人公が逆境から這い上がる姿に勇気づけられ、当時の自分に不屈の精神を教えてくれたヒーローとして紹介されている。さらに主人公が試合でつかんだファイトマネーを孤児院に寄付する姿に強く感動し、現在では渡邊会長自身もカンボジアへ児童養護施設を設立している。
  • 2011年2月23日、都内で行われたau「アニメ王決定戦」発表イベントに登場した俳優・哀川翔は、タイガーマスクやバカボンのパパのかぶり物を持っており、「20代のころまで『タイガーマスク』に“なるんだ”と思っていた」という一面を告白、昨今の“伊達直人現象”について、「いい方向に続くのは良いと思う。義理人情は、日本人にとって大事なことだと思う」とコメント。続けて、「(伊達直人より)タイガーマスクになりたかった。マスクをかぶりたかった」とあくまで伊達直人ではなく、タイガーマスクに興味があったことを明かした。
  • フジテレビめちゃ×2イケてるッ!』の「格闘女神MECHA/めちゃ日本女子プロレス」で「チビタイガーマスク」に扮していた岡村隆史が、2012年3月3日放送回でタイガーマスクを再びかぶり、東日本大震災の被災者の為に番組メンバーからプレゼントを集め、3月10日生放送にて応募者に直接電話しプレゼントしている。
  • 作詞の木谷梨男はプロデューサーの斉藤侑のペンネームである。
  • プロレスで孤児院運営の資金を稼いだ実在のフライ・トルメンタのデビューは1978年 He made his ring debut in 1978, The Guardian, Friday 4 August 2006 であり、1968年から連載が開始された本作が10年先行する。したがってトルメンタがタイガーマスクのモデルであるといった関係はない。

実在のタイガーマスク



新日本プロレスは、アニメ・タイガーマスク二世とのタイアップで1981年覆面プロレスラーとしてタイガーマスクをデビューさせた。その為、コスチュームは二世のものが採用されている。その後、全日本プロレスやみちのくプロレスにおいても登場し、複数のレスラーがタイガーマスクとして活動した。現行の「タイガーマスク」は4代目となる。佐山は復帰後は「初代タイガーマスク」他、5代目は「5代目タイガーマスク」として活動(5代目はいろんな他団体でスポット出場のみ)。その他にもタイガーマスクのライバルとして登場したブラック・タイガーや、非公式に名乗ったタイガーマスク、さらにはタイガーマスクを模したレスラーも存在している。

パチンコ・パチスロ

パチンコ


  • 『CRタイガーマスク』(エース電研
  • 『CRタイガーマスクFX』(エース電研)
  • 『FEVERタイガーマスク』(SANKYO

2010年10月から放送されたTVCMで登場する覆面レスラーはプロレスリング・ノアの選手が演じ、タイガーマスク(丸藤正道)、ブラックバイソン(杉浦貴)、キングサタン(潮崎豪)、スカルスター(志賀賢太郎)、ゴールデンマスク(佐野巧真)、エジプトミイラ(井上雅央)、ライオンマン(森嶋猛)が登場した。

パチスロ


関連項目


脚注

外部リンク



*
いかあますく
プロレス漫画
ぼくら
週刊ぼくらマガジン
週刊少年マガジンの漫画作品
梶原一騎
いかあますく
読売テレビのアニメ
テレビ朝日系アニメ
東映アニメーション
1969年のテレビアニメ
*たいかあますく
アニメソング
プロレス映画
たのしい幼稚園
プロレスアニメ



出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


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