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ウルドゥー語(اردو)は、インド・ヨーロッパ語族インド語派に属する言語の一つ。ヒンドゥスターニー語の方言。
概要
パキスタン、インド北部を中心に、世界で20番目に多い6100万人の話者人口を持つ。パキスタンの国語になっている。またインドでも憲法の第8附則において定められた22の指定言語のひとつである。カシミール地方でも多く話され、インド北部のジャンムー・カシミール州では州の公用語になっている。サンスクリットを祖語としている。インドの公用語であるヒンディー語と同系の言語であり、言語学的には同一言語の方言・社会的変種に属する。表記法は異なるが文法や基本語彙は同一であるため、多くの場合相互に理解可能である。ただし、ウルドゥー語はヒンディー語に比してアラビア語やペルシア語からの借用語がより多く使われているのに対し、ヒンディー語はウルドゥー語に比べサンスクリットからの(再)借用語がより多い。
12~13世紀頃から西北インドへのイスラム教徒の侵入が盛んになると、デリー周辺で用いられていたカリーボーリー方言にペルシャ語やアラビア語の語彙を取り入れてできたという。当時はアラビア文字を改良して使われ、「ウルドゥー」ではなく「北インド」を意味する「ヒンディー」とか「ヒンダヴィー」と呼ばれていた。14世紀以降、デカン高原にイスラーム王朝が建てられると、それらの王朝内でもこの新しい言語が使われ、さらにその地域のマラーティー語やドラヴィダ系の言葉の影響を受けて発達した。その地域は南方にあったので「南部の」という意味を持つ「ダッキニー」と呼ばれ、叙事詩や叙情定型詩のガザルもこのダッキニー語で書かれはじめた。
16世紀の初めにムガル朝が成立するが、宮廷語のペルシャ語と同時に民間ではヒンディー語が話され、第5代のシャー・ジャハーンの時代には「ザバーネ・ウルドゥーエ・ムアラーエ・シャージャハーナーバード」(シャージャハーナーバードの高貴な陣営の言葉)との呼び名を得るほど発達した。18世紀以降ムガル朝が衰退するにつれて、「陣営」の意味を持つ「ウルドゥー」という短い呼び名となって、宮廷でも使われるようになる。
文字
表記には、ペルシア語のアラビア文字に特殊な音を表すためにいくつかの文字を加えたものである「ウルドゥー文字」を用いる。ただし、インド国内のムスリムはデーヴァナーガリー文字を用いる場合があり、この場合ヒンディー語との境界はより一層不明瞭となる。ヒンディー語話者との文通の際などには、英語のアルファベットを流用した表記を用いる。
音韻
文法
脚注
関連項目
外部リンク
パキスタンの言語
インドの言語
インド・イラン語派
右横書き言語
インド・アーリア語派