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アルプス山脈最高峰 モンブラン山
ツェルマットから見たマッターホルン山
アルプス山脈(アルプスさんみゃく、 アルペース、、、、)は、アルプス・ヒマラヤ造山帯に属し、ヨーロッパ中央部を東西に横切る「山脈」である。オーストリアを東端とし、スロベニア、イタリア、スイス、リヒテンシュタイン、ドイツを経由してフランスに至る。詳細には、幾つかの山脈に細分される。アルプ(スイスの高山山腹の夏季放牧場;,(女性),(女性))がいっぱいであるからアルプスであると考える説と、ケルト語の alp「岩山」を語源とし、ラテン語を経由したと考える説がある。最高峰のモンブランは標高4,810.9m(2007年)で、フランスとイタリアの国境をなし、ヨーロッパの最高峰ヨーロッパとアジアの境にあるカフカース山脈のエルブルース(5,642m)をヨーロッパ最高峰とする考え方もある。でもある。
概要
アルプスは、モンブランの他、マッターホルン、ユングフラウなどの高峰を有し、最高部は氷河に覆われる交通の難所である。しかしイタリアよりヨーロッパ各地域へ通じる要路に位置するため、戦争や交易のための移動経路となり、中世には巡礼、大学生、近世においてはまた各地を見物するための旅行者など、多くのものがアルプス越えを行った。古代から中世にかけて主に用いられた峠を西から列挙すれば、シンプロン峠(サンプロン峠と読まれることもある)、ジュネーヴ山越えの道、グラン・サン・ベルナール峠、シュプルーゲン峠、ゼプティマー峠、ブレンナー峠、ラートシュタッター・タウラーン峠、ゾルクシャルテ峠、プロッケン峠、ポンテッバー峠(別名をザイフニッツ峠)である。歴史を通じて最も多用されてきた峠はジュネーヴ山越えの道およびブレンナー峠であるが、各時代によって、愛用される峠は若干異なる。
なおこれらの峠のうち幾つかの下には、近代に至ってトンネルが掘削され、各国国境をまたがる鉄道線路および自動車道路が敷設されている。
アルプス越えをした有名人は多いが、そのうち最もよく言及されるのは古代カルタゴのハンニバル・バルカによるアルプス越えであろう。彼は大規模な軍を率いて初めてアルプスを越えた将軍であり、この予想だにせぬ方向からの奇襲によってローマを驚かせた。ただ、ハンニバルが実際に通った場所がどこだったかについてはいまだに定説がない。中世では、フランク王国のカール大帝もランゴバルド王国と戦うためにアルプスを越えた。またナポレオン1世がイタリアを攻略した時のアルプス越えも知られている。このときナポレオンは自らをハンニバルになぞらえて鼓舞したという。ナポレオンがイタリア攻略の際のアルプス越えで利用したのは、グラン・サン・ベルナール峠である。このアルプス越えの時のナポレオンの雄姿(白馬に騎乗した姿)を、ナポレオンに仕えた宮廷画家のジャック=ルイ・ダヴィッドが、「サン・ベルナール峠を越えるボナパルト」として描いている。
近世後期より、アルプス山脈の各高峰に挑む登山家が現れた。また現在は冬はスキーなどウィンタースポーツの好適地として、夏は避暑地として多くの観光客を集める。スキー種目のうち滑降競技の別名「アルペン競技」の名はアルプスに由来する。アルプス山脈の山麓および山中の都市は、しばしば冬季オリンピックの開催地となっている。
成因
漸新世から中新世にかけアフリカ大陸がヨーロッパ大陸へ衝突したことで、白亜紀にテーチス海で堆積した地層が圧縮され盛り上がって出来た。強い圧力は横臥褶曲と衝上断層により地層にナッペと呼ばれる壮大な遠方移動を生じさせた。今日の景観は過去2百万年間にあった少なくとも5回の氷期の氷河作用が作り上げたものである。最後の氷期が終わった1万年前に気候は大きく変化し、氷河は山脈の奥に後退し、アルプスの森林に巨大な花崗岩の遺石を残した。また、氷食によってえぐりとられ、U字谷となった渓谷の端には氷河の堆積物がたまって渓谷をふさぎ、コモ湖やボーデン湖、ルガーノ湖、レマン湖、ルツェルン湖といった細長い氷河湖がアルプス全域に散在することとなった。現在でも、アルプスには大小1300の氷河が存在し、アルプス全体の2%を占めている「ビジュアルシリーズ世界再発見4 イギリス・中央ヨーロッパ」p124 ベルテルスマン社、ミッチェル・ビーズリー社編 同朋舎出版 1992年5月20日第1版第1刷発行。
主要峰
- モンブラン (4,810.9m) - 西ヨーロッパ最高峰、フランス最高峰、イタリア最高峰
- モンテ・ローザ (4,609m) - スイス最高峰
- マッターホルン (4,478m)
- グランド・ジョラス (4,208m)
- ユングフラウ (4,158m)
- グラン・パラディーゾ (4,061m)
- アイガー (3,975m)
- グロースグロックナー (3,798m) - オーストリア最高峰
- ツークシュピッツェ (2,962m) - ドイツ最高峰
- トリグラウ (2,864m) - スロベニア最高峰
峠一覧
- イズラン峠 (2,770m)
- ガリビエ峠 (2,645m)
- グラン・サン・ベルナール峠 (2,473m)
- グランドン峠 (1,924m)
- ステルビオ峠 (2,758m)
- テレグラフ峠 (1,566m)
- プチ・サン・ベルナール峠 (2,188m)
- ブレンナー峠 (1,370m)
- プロッケン峠 (1,357m)
- ボネット峠 (2,715m)
- マドレーヌ峠 (2,000m)
- モン・スニ峠 (2,083m)
- ロータレ峠 (2,058m)
脚注
関連項目
- オーストラリアアルプス山脈
- サザンアルプス山脈
- ディナル・アルプス山脈
- トランシルヴァニアアルプス山脈
- 日本アルプス (北アルプス、南アルプス、中央アルプス)
- アルプス山脈 (月) - 月面上に存在する山脈。雨の海の北東に位置する。
- アルプスの少女ハイジ
- アルプス物語 わたしのアンネット
- エドワード・ウィンパー
外部リンク
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