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かっぱえびせんは、カルビーが製造している小麦粉エビを主原料とするスナック菓子である。

概要


1955年に発売された「かっぱあられ」が前身。「かっぱあられ」は、漫画家清水崑の代表作『かっぱ天国』のキャラクターのカッパをパッケージに起用した。「かっぱあられ」は小麦粉などを混ぜ炒って作られたスナック菓子である。1964年に「かっぱえびせん」として日本国内で発売開始された。なお、「かっぱ」はかつての製品「かっぱあめ」等で使われたブランドのひとつで、その名残りである。2010年10月24日放送テレビ朝日系列シルシルミシルさんデー」より原料として使用されているエビアカエビサルエビキシエビホッコクアカエビの4種類で、製造時の漁獲量によって種類ごとの割合が変化する。パッケージに描かれているエビは一般的なエビのイメージを元にデザインされたもので、特に種の特定はされず、愛称も付けられていないサイゾーウーマン:かっぱえびせんの原材料の"えび"は、なにエビですか?

歴史


カルビー創業者の松尾孝エビ天ぷらが好物で、少年の頃は生まれ故郷の広島市内ので捕ったエビをかき揚げにして食べていた。太平洋戦争後の食糧難の時代、松尾は「このおいしさをお菓子に」と、ではなく小麦粉を使ってあられを作り、1955年「かっぱあられ」として発売した。その後も研究を重ね、様々な味のかっぱあられを商品ラインナップに加えていき、1964年、生地に生エビを練り込んだ「かっぱえびせん」を誕生させた。後に宣伝で使われた「やめられない、とまらない」というキャッチコピーこのキャッチコピーについては、広告代理店「電通」大阪支社に所属していた藤島克彦が考案したという話を、藤島に師事した中島らもが語っていた。一方、栗本慎一郎が学生時代に考案したという説も唱えられているが、綱島理友『お菓子帖』(朝日新聞社、1995年、ISBN 978-4022610836)94-100頁によるとカルビーはこの説を否定しており、広告代理店のスタッフが述べた商品への感想がそのままキャッチコピーになったとしている。も相俟って、かっぱえびせんはカルビー製菓(当時)の売上高を急激に押し上げる人気商品となった「ニッポン・ロングセラー考 Vol.010 かっぱえびせん」(『COMZINE』NTTコムウェア株式会社、2004年)によれば、1965年には同社で最も売れる商品になっていたという。一方、『読売新聞』1998年10月11日大阪朝刊33面によると、1968年に前述のキャッチコピーを使ったCMを流すまでは、他のかっぱあられと比べても特に売れる商品ではなかったという。

日本国内での成功を受け、1967年8月、松尾はかっぱえびせんを売り込むためアメリカ合衆国を訪れた。その際『毎日新聞』2006年2月1日東京夕刊4面、『日本食糧新聞』2004年2月25日 より。ただし、藤岡健二「鮮度にこだわる製品管理で食品ビジネスの『常識』を変える」『日経ビズテック』No.009(日経BP社、2005年、ISBN 978-4822222406)によると松尾孝は、1967年11月に訪米した松尾雅彦(後の同社経営者)からの報告を受け、ポテトチップスに着目している。、現地のメーカーが作っていたポテトチップスに着目し、後にカルビーは自社のポテトチップスを最主力商品に育てていくこととなる。1970年、同社はアメリカ合衆国に進出し、かっぱえびせんの現地生産を開始「ニッポン・ロングセラー考 Vol.010 かっぱえびせん」(『COMZINE』NTTコムウェア株式会社、2004年)より。。2008年時点でかっぱえびせんは、同国のほか中国タイ王国などで製造・販売が行われている「よくいただく質問にお答えします スナックについて」(カルビー株式会社)「Q7 日本のかっぱえびせんと海外で売っているかっぱえびせんは同じ味ですか?」より。

フレーバー


通常の塩味以外にも、フレンチサラダ味、ごま油風味、えびちりソース味、さくさくチーズ味、おつまみ海老、ピリピリマヨネーズ味、ローストガーリック味、辛一味醤油味、松茸風味、韓国のり味、香港バーベキュー味、タイスパイシーヤンミー味、タイトムヤム味、紀州の梅 焼きのり風味、本わさび味、辛口たまりしょうゆ味、荒挽きえびせん、柚子こしょう味、お茶づけ海苔味(永谷園との共同開発)、都こんぶ味(中野物産都こんぶとのコラボ)、ごはんですよ味(桃屋海苔佃煮とのコラボ)など数多くのフレーバーが発売された。
2007年9月下旬からは、ネット投票で再発売の要望が多かった2種類、「青じそ風味」「じんわり唐辛子」について期間・数量限定で再発売する2007年9月14日、日本経済新聞社

2003年からは、幼児向けに塩分を半分に減らした「1才からのかっぱえびせん」が発売されている。

なお最高級のかっぱえびせんは、「かっぱえびせん 匠海(TAKUMI)」という商品名で、年数回、通信販売限定で発売されている。かっぱえびせんの原点である「瀬戸内海産の海老」をふんだんに練りこみ、調味料として藻塩を使ったもので、広島工場で限定製造されている。

海外展開と類似商品


海外では、中華人民共和国本土と香港で「蝦條」(普通話広東語 ha1tiu4)の名で販売され、おなじみの商品となっており、広東省汕頭市に香港企業と合弁の工場も建てられた。一般名詞的な命名のためか、中国、台湾などで作られた、同じ名前のコピー商品も数多く出回っている。日本では、天狗製菓が「えび天スナック」という、原材料や形状が類似した製品を販売している【製品のご案内・えび天スナック】京都 西京極・天狗製菓株式会社、2012年5月14日閲覧。

韓国では「セウッカン」(、「えびせん」の意)というパッケージがそっくりのコピー商品がある。農心1971年12月に韓国で販売開始したもので、日本の一部の韓国食材店でも販売されている。味はかっぱえびせんとはやや薄口と異なるが、似ている。カルビーがパッケージに「カルシウム入り」や「ノンフライ」の表示を青色の濃淡の楕円形などで表示するとそれに合わせて、よく似たデザインを追加するなどの徹底ぶりである。2000年には、唐辛子味の「メウン セウッカン」(、「辛いえびせん」の意)が発売された。中国にも工場があり生産販売されているが、2008年3月17日に「ノレバン セウッカン(、「カラオケ(パーティ用の)えびせん」の意)にの頭が混入しているのが発見され、製品を回収する事件があり、中国の工場で混入したと見られている。その際日本で輸入業者経由の商品が一時輸入停止状態になった。

また、タイでは「Hanami」、フィリピンでは「Oishi」(ブランド)という名でパッケージがそっくりのコピー商品が一般化している。

注意


  • 当製品を鳥類の餌として与えるケースがしばしば見られるが、油分や炭水化物を消化できず死に至る可能性があるので、注意が必要である。

脚注



外部リンク




カルビー
菓子の商品名



出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


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